バイクの処分費用は廃車の有無より、手続きの仕方や運び方で変わる
バイクの処分費用は、廃車手続きの有無だけでは決まりません。手続きを自分で行うか代行に頼むか、車体をどう運ぶか、どの方法で手放すかで変わります。廃車は登録の抹消であり、車体の処分とは別の作業です。費用の内訳を分けて見ると、無駄な出費や、廃車後も税金や保険の負担が続く事態を避けやすくなります。
廃車と処分は同じ作業なのか?
同じではありません。廃車は、役所や運輸支局でナンバーや登録を消す「登録の抹消」の手続きです。車体を処分する作業は、別に行うものです。
バイクの処分費用は、次の4つに分けて考えると整理しやすくなります。どこで費用が増えるかが見えてきます。
- 手続き費用:役所や運輸支局での登録の抹消にかかる費用
- リサイクル料金:車体を廃棄するときの料金(有無は後の節で説明)
- 運搬費用:車体を動かしたり運んだりする費用
- 代行費用:手続きを業者に任せるときの費用
廃車手続きそのものにはどんな費用がかかるのか?
役所や運輸支局での手続きは、自分で行うと負担は小さいとされています。代行を使わなければ、代行費用はかかりません。
書類をなくしている場合は、先に再発行の手間が必要になることがあります。所有者本人でない場合は、委任状などが必要です。窓口の受付時間は、平日の日中が中心です。
- ナンバープレート
- 標識交付証明書、または車検証
- 印鑑
- 所有者本人でない場合は委任状など
排気量によって廃車の手続き先や流れはどう違うのか?
手続き先は排気量で分かれます。原付は市区町村、126cc以上は運輸支局が窓口です。
一時抹消は、将来また乗る可能性がある場合に選びます。永久抹消は、解体や譲渡などで二度と使わない場合に行います。原付の廃車では、登録を消す手続きは1種類だけです。排気量が違っても、ナンバーの返納は共通して必要です。
| 排気量 | 手続き先 | 抹消の種類 |
|---|---|---|
| 125cc以下(原付) | 市区町村の窓口 | 登録を消す手続き(1種類) |
| 126〜250cc(軽二輪) | 運輸支局 | 一時抹消または永久抹消 |
| 251cc以上(小型二輪) | 運輸支局 | 一時抹消または永久抹消 |
二輪車リサイクルの料金は廃車手続きで変わるのか?
二輪車リサイクルは、メーカーや輸入事業者が自主的に取り組む仕組みです。使用済みバイクの引き取りは指定引取窓口が担います。
リサイクル料金は、廃車手続きの費用とは別のものです。2011年10月以降に販売された車両は、購入時にリサイクル料金が含まれています。リサイクルマークの有無で、廃棄時のリサイクル料金の扱いが分かれます。自動車リサイクル法は四輪車が対象で、バイクは含まれません。
- 購入時期が2011年10月以降かを確認する
- リサイクルマークの有無を確認する
- 引き取り先がリサイクル料金の扱いを説明できるか確認する
運搬・引き取りの費用は何によって決まるのか?
運搬費用は、廃車手続きとは別の費用です。動くかどうかで、運び方と費用が変わります。
- 自走できるバイクは、持込先まで自分で運べる
- 動かないバイクは、運搬用の車両が必要になる
- 運搬距離や置き場所の状況で、運搬費用は変わる
- 指定引取窓口へ持ち込むと、自分で運ぶ手間がかかる
- 出張で引き取る方法は、運搬の手間を減らせる
自分で行うのと代行に頼むのでは何が違うのか?
費用・時間・手間の面で比べると、次のような違いがあります。
代行を頼むなら、手続きが完了した証明書類を受け取れるかを確認しましょう。廃車と引き取りをまとめて頼めば、手配が一度で済みます。
- 依頼前に、代行費用の内訳を見積もりで確認する
- 完了後の証明書類の受け取りを確認する
- 廃車と引き取りを一度に頼めるかを確認する
| 比べる点 | 自分で行う | 代行に頼む |
|---|---|---|
| 費用 | 代行費用はかからない | 業者や内容によって異なる |
| 時間 | 役所や運輸支局へ出向く時間が必要 | 窓口へ行く時間を減らせる |
| 手間 | 書類の準備と窓口での手続きを自分で行う | 書類の準備や窓口への同行の手間が省ける |
廃車しないと費用はどうなり、廃車で何が止まるのか?
乗らなくなったバイクでも、廃車の手続きをしないと税金や保険の負担が続くことがあります。軽自動車税(種別割)は4月1日時点の所有者に課されるため、乗らなくても課税が続きます。
廃車をすると、翌年度以降の軽自動車税の課税が止まります。ただし、軽自動車税に月割りでの還付はありません。自賠責保険は、廃車をしても自動では解約されません。残りの期間があれば解約して返戻金を受け取れる場合がありますが、保険会社への申し出が必要です。任意保険も、解約や中断の手続きを別に行います。
名義が残ったまま手放すと、事故や違反でのトラブルの原因になりえます。放置されたバイクは撤去の対象になることもあるため、手放した後は早めに登録の抹消を行うのが基本です。
- 4月1日時点で名義が自分にあるかを確認する
- 自賠責保険の残り期間を確認する
- 任意保険の解約や中断の手続きを確認する
- 解約に廃車を証明する書類が必要かを確認する
処分方法はどう選べば費用を抑えられるのか?
処分方法には、買取、販売店への引き取り、専門業者への依頼、持込があります。動くバイクは買い取ってもらえる場合があり、古い車両や不動車でも、引き取りや買取に対応する業者があります。
出張買取は、自宅で査定を受けられ、運搬の手間を減らせる方法です。複数の方法で見積もりを取ると、比べやすくなります。
- バイクが動くか、不動か、年式が古いかを確認する
- 業者に古物商許可があるかを確認する
- 見積もりで費用の内訳が説明されるかを確認する
- 複数の方法で見積もりを取り、比べる
よくある失敗は何か?
失敗を防ぐには、手放す前に、手続きの種類、費用の内訳、運搬の方法を一つずつ確認することです。
- 書類をなくしたまま窓口へ行き、再発行が先に必要になる
- 売ったあとに、ナンバーを返納せず名義が残る
- 廃車後も自賠責や任意保険を解約せず、払い続ける
- リサイクル料金を廃車の手続き費用と混同する
- 見積もりの内訳を聞かず、代行費用の中身が分からないまま頼む
よくある質問
売るだけで廃車の手続きは不要になりますか?
売っても、ナンバーを返納せずに手放すと名義や課税の問題が残ることがあります。手放す前に、登録の抹消まで含めて確認しましょう。
動かないバイクでも処分費用はかかりますか?
動かないバイクは運搬用の車両が必要になることがあり、その分の費用は運搬の方法で変わります。見積もりで内訳を確かめてください。
原付と126cc以上では手続きが違いますか?
違います。125cc以下の原付は市区町村の窓口、126cc以上は運輸支局で手続きします。
廃車すると、お金は戻ってきますか?
翌年度以降の軽自動車税は止まりますが、月割りでの還付はありません。自賠責保険は残りの期間があれば、返戻金を受け取れる場合があります。
自分で手続きするのと代行、どちらが得ですか?
自分で行うと代行費用はかかりませんが、役所や運輸支局へ出向く時間が必要です。代行は業者ごとに費用が異なるため、見積もりで比べると判断しやすくなります。
バイクの処分費用の見積もりでは、何を確認すればよいですか?
手続き費用、リサイクル料金、運搬費用、代行費用が分けて書かれているかを確認してください。内訳が説明されない見積もりは、比べにくくなります。
この記事は株式会社LINKBANKが作成しています。本サイトは株式会社LINKBANK(リサイクルショップ エコスマイリー)が運営しています。