不用品回収業者のトラブルの原因は?防ぐ方法と被害の対処を解説
不用品回収業者のトラブルの主な原因は、家庭ごみの回収に必要な許可を持たない業者が、安さや「無料」をうたって依頼を集め、作業後に追加料金を請求することです。防ぐには、市区町村の許可業者かを確認します。複数社の見積もりを書面で比べ、追加料金の条件を作業前に確かめます。納得できない請求はその場で支払わず、消費生活センター(188)に相談します。
不用品回収業者のトラブルは、なぜ起きるのか?
不用品回収に関する消費生活相談は、近年増えています。トラブルの原因は、大きく3つにまとめられます。
広告が大きい業者が、許可業者とは限りません。広告の大きさだけで安心しないでください。引っ越しや片付けで急ぐ人ほど、被害にあいやすくなります。
作業後は断りにくく、その心理が高額請求につながります。
- 無許可営業:家庭ごみの収集運搬には、市区町村の許可か委託が必要
- 広告と実際の料金の差:安い定額や「無料」が目立つが、プランと実際の料金・サービスが違い、揉めやすい
- 書面のない契約:口約束だけで進むと、「言った・言わない」になりやすい
実際には、どんなトラブルが起きているのか?
典型的な被害は、次の表のとおりです。どれも依頼前の確認で防げます。
| よくある被害 | 依頼前に防げる確認 |
|---|---|
| 「無料」と聞いて頼んだら、積み込み後に料金を請求された | 無料の条件と、追加料金の有無を書面で確認する |
| 見積もりと違う高額料金を、作業後に請求された | 見積書の金額と内訳を事前に確認する |
| 聞いていない人件費や処分費などの追加料金がかかった | 追加料金が発生する条件を作業前に確認する |
| 詰め放題のはずが、荷台の囲いの高さまでと制限された | 定額プランで積める量と上限を確認する |
| 断ったら、キャンセル料や荷下ろし作業料を請求された | キャンセル料の有無と条件を確認する |
| 頼んでいない物を勝手に積まれ、料金を請求された | 積む物の範囲を見積もり時に決めておく |
| 回収された不用品が不法投棄された | 許可の有無と処分の方法を確認する |
| 納得できないなら荷物を下ろすと言われた | 料金と内容に納得してから依頼する |
許可のない業者はなぜ違法で、どの許可が必要なのか?
家庭ごみの収集運搬は、廃棄物処理法に基づく規制を受けます。有料でごみとして回収するには、一般廃棄物処理業の許可が必要です。許可は、お住まいの市区町村が出します。
許可のない業者は、処理が適正かどうかを市区町村で確認できません。許可の有無は、市区町村のホームページや窓口で確認できます。
- 判断の分かれ目:買取として引き取るのか、ごみとして処理するのかで、必要な許可が変わる
- ごみとして処理するなら、一般廃棄物の許可が必要
| 許可の種類 | 何のための許可か | 家庭の不用品回収に使えるか |
|---|---|---|
| 一般廃棄物処理業の許可(市区町村が出す) | 家庭ごみを有料で収集運搬・処分する | 使える(必要な許可) |
| 産業廃棄物の許可 | 事業活動から出た産業廃棄物を扱う | 使えない(家庭の不用品は回収できない) |
| 古物商許可(公安委員会が出す) | 中古品を買い取り、売買する | 使えない(ごみ回収の許可ではない) |
危険な業者は、どこで見分ければよいのか?
次の4つの視点で見ると、危険な業者を見分けやすくなります。1つでも当てはまったら、すぐ依頼せず他社と比べてください。
- 広告:巡回トラックで「無料回収」を呼びかける業者に注意する
- 広告:ポスト投函のチラシは、会社の所在地や連絡先を確認する
- 広告:極端に安い、または「全品無料」をうたう広告は疑う
- 会社情報:会社名・住所・電話番号が確認できない業者は避ける
- 営業形態:空き地などに一時的な拠点を設ける業者に注意する
- 対応:契約書や見積書を書面で出さない業者は避ける
- 対応:質問に曖昧に答える、作業開始を急かすなどの対応は要注意
- 対応:名刺や身分を示すものがなく、名乗らない担当者は避ける
依頼する前に、何を確認すればトラブルを防げるのか?
依頼前に、次の順で確認します。この手順が、トラブルを防ぐ実用の中心です。
判断の分かれ目:「無料」と書かれていても、積める量や作業後の料金の条件が分からなければ、依頼は見送ります。「〇〇から」という表示なら、何が含まれ、何が別料金かを聞きます。
- 最初に、市区町村のごみの出し方や窓口を確認する
- 市区町村以外に頼むなら、許可業者を市区町村から探す
- 複数社から見積もりを取り、料金と作業内容を比べる
- 作業内容と料金の内訳を、明確に出してもらう
- 追加料金が発生する条件を、作業前に確認する
- 定額プランは、積める量や荷台の上限を確認する
- キャンセル料の有無と条件を確認する
- 見積書や契約内容は、書面で残す
作業当日に、話が違うと感じたらどうすればよいのか?
場面ごとに、次のように対応します。
- 作業前:料金や内容を再確認し、変更に納得できなければ断る
- 作業中:ひとりで対応せず、家族などに立ち会ってもらう。その場で契約を迫られても、すぐに応じない
- 作業後:想定外の高額請求があれば、その場で支払わない。根拠が示されない費用は、請求内容を確認して支払わない
- 作業後:後日、納得した金額で支払う意思を示しつつ、断る方法もある
- 共通:身の危険を感じたら、警察に連絡する
- 共通:広告や見積書など、やり取りの証拠は保存しておく
被害にあったら、どこに相談すればよいのか?
トラブルになったら、消費生活センターに相談します。消費者ホットラインは、局番なしの188です。身の危険を感じたときは、警察に連絡します。不安に思ったら、早めに相談することが大切です。
訪問による契約では、クーリング・オフできることがあります。クーリング・オフは、特定商取引に関する法律の制度です。「クーリング・オフできない」と書かれた書面でも、鵜呑みにしないでください。
判断の分かれ目:自宅に来た業者と契約した場合は、対象になることがあります。対象かどうかは、消費生活センターに確認してください。
- 証拠(広告・見積書・やり取りの記録)を保存する
- 消費生活センター(188)に相談する
- 身の危険があれば、警察に連絡する
- 無許可の疑いがあれば、市区町村に情報を伝える
家電や売れるものは、誰に頼めばよいのか?
エアコン・テレビ・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機は、家電リサイクル法の対象です。これらは家電4品目と呼ばれ、引取りは小売業者への依頼が基本です。買い替えなら新しい製品を買う小売業者に、処分のみなら購入した小売業者に頼みます。
- 違法に回収された廃家電は、不法投棄や不適正処理の恐れがある
- 冷蔵庫やエアコンのフロン、古いテレビの鉛は、適正処理が必要
- まだ使えて市場がある物は、ごみでなく売却の選択肢もある
- 売却は、古物営業法の許可を持つ業者へ頼む
- 不法投棄は、排出者も責任を問われる可能性がある
よくある失敗は、どんなものか?
次のような失敗が、トラブルのもとになります。
こういう場合は依頼を見送る:見積書がなく口頭だけの説明しかない、料金の内訳を聞いても答えてもらえない。
- 「無料」の一言だけで決め、積む量や追加料金を確かめなかった
- 口約束で作業を始め、後から「言った・言わない」になった
- 見積もりを1社だけで決め、他社と比べなかった
- 急いでいて、その場で契約してしまった
- 作業中をひとりで対応し、荷物の内容を確認しなかった
よくある質問
「無料」と書かれた回収業者は、頼んでも大丈夫ですか?
無料の条件と追加料金の有無を、書面で確認するまで依頼しないでください。
市区町村の許可業者かどうか、どこで確認できますか?
市区町村のホームページや窓口で確認できます。
古物商許可があれば、ごみを回収してもよいですか?
古物商許可は中古品の買取のためのもので、ごみ回収の許可ではありません。
作業後に高額請求されたら、支払わなければなりませんか?
その場では支払わず、請求内容の根拠を確認したうえで、消費生活センター(188)に相談してください。
訪問で契約したら、クーリング・オフできますか?
訪問による契約では、クーリング・オフできることがあります。対象になるかは、消費生活センターに確認してください。
作業前に見積りに納得できなければ、断ってもよいですか?
はい。作業前の見積りに納得できなければ、断ってかまいません。
家電を捨てるときは、どこに頼めばよいですか?
家電4品目は、小売業者への引取り依頼が基本です。買い替えなら新しい製品を買う小売業者に、処分のみなら購入した小売業者に頼みます。
当社に頼むと、作業の料金はどう決まりますか?
作業の料金は現地での見積りです。作業前にお見積りを出し、ご納得いただいた場合のみご契約になります。
この記事は株式会社LINKBANKが作成しています。本サイトは株式会社LINKBANK(リサイクルショップ エコスマイリー)が運営しています。