業務用冷蔵庫の処分費用は、方法・フロン・搬出で決まる
業務用冷蔵庫の処分費用は、処分方法、冷媒にフロンが使われているか、搬出の手間で決まります。業務用冷蔵庫は産業廃棄物にあたるため、家庭用のように自治体の回収には出せません。まだ使える状態なら、買い取りや買い替え時の引き取りで処分費用を抑えられる場合があります。
業務用冷蔵庫の処分費用は何で決まる?
業務用冷蔵庫の処分費用を左右する要素は、大きく4つあります。処分方法、冷媒の種類、機器の大きさと搬出、売れる状態かどうかです。
処分方法によって費用の考え方が大きく変わります。方法は4つあります。産業廃棄物の業者、不用品回収業者、買い替え時の引き取り、売却です。
業務用冷蔵庫は大きく重く、搬出に手間がかかります。
冷媒がフロンかどうかで、依頼できる業者が変わります。また、買い取りや売却ができれば、処分費用をかけずに済む場合があります。費用は業者や条件で異なるため、事前の確認が大切です。
- 処分方法を、産廃業者・不用品回収・買い替え時の引き取り・売却から考える
- 冷媒の種類がフロンかどうかをシールで確かめる
- 機器の大きさと、搬出の手間を確かめる
- 売れる状態かどうかを見極める
なぜ家庭用冷蔵庫と同じ捨て方ができないの?
業務用冷蔵庫は、店舗や事業所の事業活動に伴って出る物です。そのため家庭ごみにはならず、産業廃棄物として扱われます。
家電リサイクル法の対象は家庭用機器で、業務用冷蔵庫は対象外です。家庭用のように出すことはできず、自治体の回収では基本的に対応できません。
誤った処分は、不法投棄や法令違反になるおそれがあります。処分は廃棄物処理法に沿って行う必要があります。
- 事業で使っていた機器かどうかを確かめる
- 家電リサイクル法の対象は家庭用機器だけだと理解する
- 自治体の回収では基本的に扱えないと理解しておく
フロンが使われていると費用や依頼先はどう変わる?
長年使った業務用冷蔵庫は、フロンが使われているものがほとんどです。フロンは地球温暖化やオゾン層に悪影響を与える物質です。そのため、大気に排出せず回収することが重要です。
業務用機器のフロン回収は、フロン排出抑制法で定められています。フロン使用機器の回収は、第一種フロン類充塡回収業者(都道府県知事の登録を受けた業者)に依頼します。回収を怠ると罰則の対象になります。
フロン使用機器は、ごみ処理場に持ち込めません。回収の登録を受けた依頼先を探す必要があります。
冷媒の種類は、機器に貼られたシールで確認できます。確認しておくと、依頼先を絞り込みやすくなります。
- 機器のシールで冷媒の種類を確かめる
- フロン使用なら、第一種フロン類充塡回収業者の登録があるかを確かめる
- ごみ処理場には持ち込まないと決めておく
産業廃棄物として業者に頼むと何が必要になる?
業務用冷蔵庫を産業廃棄物として処分するときは、産業廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者に頼みます。許可の有無は、依頼する前に確かめましょう。
産業廃棄物の処理を委託すると、マニフェスト(管理票)が発行されます。マニフェストは、最後まで適正に処理されたかを確かめる書類です。
マニフェストには、数量や運搬業者名、処分業者名などを記載します。
適正な手続きを欠くと、不法投棄とみなされるおそれがあります。なお、冷蔵庫以外の不用品も、一緒に回収してもらえる場合があります。
- 許可証で、産業廃棄物収集運搬業の許可があるかを確かめる
- 処分後にマニフェストが発行されるかを確かめる
- マニフェストに数量や運搬業者名、処分業者名が書かれているかを見る
不用品回収業者や買い替え時の引き取りでは何が違う?
不用品回収業者でも、産業廃棄物の運搬の許可があれば依頼できます。許可の有無は、不用品回収業者でも確かめましょう。
不用品回収業者の利点は、運び出しや運搬を任せられることです。冷蔵庫以外の厨房機器もまとめて回収してもらえる場合があります。
買い替え時は、購入先の販売店が引き取ってくれる場合があります。引き取りが無料のこともあります。ただし、引き取りサービスの有無は店舗ごとに異なるため、事前に確認することが大切です。
費用だけで決めず、運び出しの手間、処理の記録、許可の有無も並べて比べましょう。
- 依頼先の許可の有無
- 運び出しを任せられるか
- 処理の記録が残るか
- 引き取りの有無と条件
| 依頼先 | 向いている場合 | 費用と確認のポイント |
|---|---|---|
| 産業廃棄物の処分業者 | 処理の記録を残して、適正に処分したいとき | 許可の有無を確かめる。作業の料金は見積もりで決まる |
| 不用品回収業者 | 運び出しや運搬を任せたいとき、ほかの厨房機器もまとめて頼みたいとき | 産業廃棄物の運搬の許可があるかを確かめる。料金は見積もりで決まる |
| 買い替え時の販売店の引き取り | 新しい機器を同じ店で買うとき | 引き取りが無料の場合もある。店舗ごとに有無が違うので事前に確認する |
まだ使える状態なら買い取りで費用はどう変わる?
状態がよい機器は、処分より買い取りが向く場合があります。買い取りが成立すれば、処分費用をかけずに済みます。
業務用は、専門知識のある買い取り先に売るのがよいとされています。厨房機器を買い取らないリサイクルショップもあるため、対応できる先かを確かめることが大切です。
製造年が新しく、状態がよいほど買い取られやすくなります。中古でも、業務用冷蔵庫には需要があります。
搬出の手間を買い取り側が支える場合もあります。出張で見てもらえる先なら、重い機器でも運び出しの負担が軽くなります。
製造年が新しく状態がよければ、買い取りを先に考えるのが目安です。古く状態が悪ければ、処分や回収の方法を考えます。
- 製造年が新しいかを確かめる
- 動作するかを確かめる
- 付属品がそろっているかを確かめる
- 傷や汚れの程度を確かめる
自分で運ぶ・フリマアプリで売る場合の注意点は?
フリマアプリは、自分で価格を決められます。ただ、業務用冷蔵庫は大きいため配送料が高額になりやすい点に注意が必要です。
梱包や発送の手配も、自分でしなければなりません。売るときは、配送料を考えてから価格を決めることが大切です。
自分でごみ処理場へ運ぶ方法もあります。ただし、持ち込みの可否は自治体によって異なります。
フロン使用機器は持ち込めないため、事前の確認が欠かせません。自治体の回収でも、業務用冷蔵庫は難しい場合が多いです。
自分で運ぶには、車と人手が必要です。機器が重く、運び出しの手間を見込んでおく必要があります。
- 配送料と梱包の手間を先に計算する
- 車と人手を用意できるかを考える
- ごみ処理場への持ち込みの可否を自治体に確かめる
- フロン使用機器かどうかを確かめる
「無料回収」をうたう業者に頼むと、どんな失敗が起きる?
無許可で廃棄物を回収する業者が存在します。無許可の業者に頼むと、違法な処分につながるおそれがあります。
不法投棄や不適正な処理の事例が報告されています。不適正な処理では、フロンなどの有害物質が環境に出るおそれがあります。
「無料」の文字だけで頼まず、許可の有無を確かめることが大切です。
見分けるには、依頼先が産業廃棄物収集運搬業の許可を持っているかを確かめます。フロン使用機器なら、第一種フロン類充塡回収業者の登録も必要です。処理の記録としてマニフェストが発行されるかも確認しましょう。
- 産業廃棄物収集運搬業の許可の有無
- フロン使用機器なら第一種フロン類充塡回収業者の登録
- 処理の記録としてマニフェストが発行されるか
見積もりを頼む前に何を確認しておけばいい?
依頼前に手元で確認しておくと、見積もりの内容を判断しやすくなります。
台数や大きさ、置き場所を把握しておきましょう。
買い替えなら、購入先の引き取りが使えるかを先に確認すると、費用を抑えられる場合があります。
売れそうな状態かどうかも、先に見極めておくと選択肢が広がります。
- 冷媒の種類をシールで確認した
- 台数・大きさ・置き場所を把握した
- 買い替えなら購入先の引き取りを確認した
- 売れそうな状態かどうか見極めた
- 依頼先が産業廃棄物の許可を持っているか確認した
- フロン使用機器ならフロン回収の登録も確認した
- 処分した場合にマニフェストが発行されるか確認した
よくある質問
業務用冷蔵庫は家庭用と同じように自治体の回収に出せますか?
基本的に出せません。業務用冷蔵庫は産業廃棄物として扱われ、家庭用のように自治体の回収には出せません。
業務用冷蔵庫にフロンが使われているかは、どこで確かめられますか?
機器に貼られたシールで、冷媒の種類を確かめられます。フロン使用なら、第一種フロン類充塡回収業者に依頼する必要があります。
壊れていても売れますか?
品物ごとに状態を見て査定するため、値が付かない場合もあります。製造年が新しく状態がよいほど買い取られやすく、中古でも需要がある場合があります。
買い替えのときに引き取ってもらえば、費用はかかりませんか?
引き取りが無料の場合もあります。ただし引き取りサービスの有無は店舗ごとに異なるため、購入先に事前に確かめてください。
無料で回収すると言う業者に頼んでも大丈夫ですか?
許可の有無を確かめずに頼むと、違法な処分につながるおそれがあります。産業廃棄物収集運搬業の許可を持っているかを、依頼前に確かめてください。
マニフェストとは何ですか?
産業廃棄物の処理が最後まで適正に行われたかを確かめる書類です。数量や運搬業者名、処分業者名などを記載します。
処分の料金は、どうやって決まりますか?
料金は業者や条件で異なるため、依頼前に見積もりで確かめるのが基本です。
この記事は株式会社LINKBANKが作成しています。本サイトは株式会社LINKBANK(リサイクルショップ エコスマイリー)が運営しています。