湿布の回収は可燃ごみの前に、製品名とロット番号で対象か確認
湿布の回収は、多くの場合、製造販売業者が行う医薬品の自主回収を指します。そのため、可燃ごみに出す前に、手元の湿布が回収対象かを製品名・規格・ロット番号で確認するのが先です。回収対象なら製造販売業者などの案内に従い、対象外なら自治体の分別ルールを確認してください。
「湿布の回収」とは何を指すのか?
「湿布の回収」という言葉には、二つの意味があります。一つは、使い終わった湿布をごみとして集めて処分する意味です。もう一つは、製造販売業者(薬を作って売る会社)が、製品に問題が見つかったときに自ら行う「自主回収」の意味です。このコラムでは、主に後者の自主回収を扱います。
湿布は貼り薬で、「テープ剤」と「パップ剤」の二種類があります。
自主回収は、保健衛生上の被害が出たり広がったりするのを防ぐために行われます。回収の対象は医薬品だけではなく、医薬部外品・化粧品・医療機器などにも及びます。
具体例として、ロキソプロフェンNaやジクロフェナクNaを含む貼付剤が回収された例があります。ただし、同じ「湿布」でも回収されるのは特定の製品だけです。回収の対象は製品名・規格・ロットで決まるので、「湿布だから全部回収」とは考えないでください。
手元の湿布が回収対象かどうかは、どう確認するのか?
確認は次の順番で進めると迷いにくくなります。まず公的な回収一覧で、手元の湿布に関する情報がないかを探します。次に製造販売業者のお知らせを見ます。最後に、手元の箱や包装の表示と一覧の情報を照合します。
PMDA(医薬品医療機器総合機構)のサイトには回収の概要が掲載されています。PMDAの回収情報は、年度とクラス別の一覧で公開されています。回収にはクラスI・II・IIIの区分があり、一覧もクラス別に分かれています。
判断の分かれ目は、ロット番号です。製品名が一覧にあっても、規格やロット番号が違えば対象外のことがあります。逆に、製品名だけで「違う」と決めつけるのは避けてください。
- 公的な回収一覧(PMDAのサイト)で、製品名と回収の概要を探す
- 製造販売業者の自社サイトで、回収のお知らせを見る
- 製品名・規格・ロット番号を、一覧やお知らせと照合する
| 確認先 | 見るもの | 分かること |
|---|---|---|
| PMDAのサイト | 年度とクラス別の回収一覧 | 回収の概要と対象の製品 |
| 製造販売業者のサイト | 回収のお知らせ | 対象の製品・規格・ロット番号と問い合わせ先 |
| 処方元・購入先 | 医療関係者向けの告知や案内 | 対象かどうかと次にすること |
湿布はなぜ回収されるのか?
回収の理由は製品ごとに違います。「回収=すぐに危険」とは限らないので、理由を読んで判断することが大切です。
具体例として、製造方法が承認書の内容と異なっていたことが理由になる例があります。製造や工程管理の記録に不備があった例もあります。製造を委託先が行っていた場合も回収になりえます。包装(製袋)のシールが不良だった例もあります。
お知らせに書かれた理由を、よく読んでください。
- 製造方法が承認書の内容と異なる
- 製造や工程管理の記録の不備
- 製造を委託先が行っていた
- 包装(製袋)のシールの不良
回収対象の湿布が手元にあるとき、まず何をすればよいのか?
可燃ごみに出す前に、回収の案内と問い合わせ先を確認してください。回収は製造販売業者が納入先へ情報を出して始まるため、問い合わせ先は製造販売業者です。
回収の情報は、医療機関や薬局などの医療関係者向けに出ることが多いです。そのため、処方を受けた医療機関や、購入した薬局に聞くのが近道になることがあります。
具体例として、処方された湿布が対象かどうか分からないときは、処方元に製品名・規格・ロット番号を伝えて聞くとよいです。
- 処方元(医療機関・薬局)か購入先に、対象かどうかを聞く
- 製造販売業者の問い合わせ先を確認する
- 案内があれば、その指示に従う
回収対象ではない湿布は、可燃ごみとして出してよいのか?
ここで「出してよい」と言い切ることはできません。ごみの分け方は自治体ごとに決まっているため、お住まいの自治体の分別案内を確認してください。
回収対象かどうかと、ごみとして出せるかどうかは別々に確認します。回収対象ではないと分かっても、それだけで可燃ごみに出せると決まるわけではありません。
分からないときは、自治体のごみの窓口に聞くのがよいでしょう。
- 自治体の分別案内に、薬や湿布に当たる項目があるか確認する
- 分からない場合は、自治体のごみの窓口に聞く
「湿布の回収」でよくある失敗は何か?
よくある失敗は、製品名だけを見て判断することです。同じ製品名でも、規格やロット番号が違えば対象かどうかは変わります。
もう一つは、回収の情報が医療関係者向けに出ることが多いと知らず、見落としてしまうことです。
判断の分かれ目は、「回収対象ではないはずだ」と思い込んで、確認しないまま捨ててしまうことです。捨てる前に、製品名・規格・ロット番号を書き出し、一覧や処方元と照合してください。
- 製品名だけで判断しない
- ロット番号まで照らし合わせる
- 医療関係者向けの情報も確認する
自主回収はどんな流れで進むのか?
製造販売業者が回収の必要性を判断し、回収を決めます。そのあと、納入先への情報提供と回収の措置が始まります。
回収の決定は、都道府県を通じて国に報告されます。回収の概要はPMDAのサイトに掲載されます。情報は、納入先への連絡、国への報告、サイト掲載の順に進みます。
- 製造販売業者が回収の必要性を判断し、回収を決める
- 納入先へ情報を提供し、回収の措置を始める
- 都道府県を通じて国に報告する
- 回収の概要をPMDAのサイトに掲載する
よくある質問
湿布の回収対象かどうかは、どこで調べられますか?
PMDA(医薬品医療機器総合機構)の回収情報の一覧で、製品名・規格・ロット番号を照らし合わせて確認できます。製造販売業者のサイトにも、お知らせが出ることがあります。
回収対象の湿布は、そのまま可燃ごみに出してよいですか?
出す前に、製造販売業者や処方元の案内を確認してください。案内がある場合は、その指示に従ってください。
回収対象ではないと分かったら、どう処分すればよいですか?
お住まいの自治体の分別案内で、出し方を確認してください。分からない場合は、自治体のごみの窓口に聞くとよいでしょう。
製品名が同じなら、どの湿布も回収対象になりますか?
いいえ。回収の対象は製品名・規格・ロットで特定されるため、ロット番号まで確認する必要があります。
回収の問い合わせ先はどこですか?
問い合わせ先は製造販売業者です。処方を受けた医療機関や、購入した薬局に聞くのも近道になります。
回収の情報は、どこで見られますか?
医療機関や薬局など医療関係者向けに出ることが多いです。回収の概要は、PMDAのサイトの一覧でも確認できます。
この記事は株式会社LINKBANKが作成しています。本サイトは株式会社LINKBANK(リサイクルショップ エコスマイリー)が運営しています。