水銀の処分業者は頼める?許可を持つ処理業者なら依頼できる
水銀の処分は、水銀を扱える許可を持つ処理業者なら頼めます。水銀を使った製品や水銀を含む廃棄物は、その許可を持つ処理業者への委託が必要です。出張買取や不用品回収の会社が、自社で処分するわけではありません。家庭の製品は、まず自治体の案内を確認します。事業所から出るものは、許可証で水銀廃棄物の扱いを確認してから委託します。
水銀の処分は業者に頼める?
水銀の処分業者は、水銀を扱える許可を持つ処理業者なら頼めます。ただし、業者なら何でも引き取れるわけではありません。水銀廃棄物は、処理業者の許可の有無が前提になります。
水銀使用製品の廃棄は、2017年10月1日から取り扱いが厳しくなりました。規制の対象は、排出する事業者だけでなく、収集運搬業者や処分業者にも及びます。
出張買取や不用品回収の会社が、水銀の処分を自社で行うわけではない点に注意してください。回収を頼んだ会社が、そのまま水銀を処分できるとは限りません。
たとえば蛍光管、乾電池、水銀血圧計などは、対応できる業者へ相談できます。まずは「水銀を扱う許可があるか」を確かめるところから始めましょう。
水銀の廃棄はなぜ厳しく決められているの?
「水銀に関する水俣条約」は2017年8月16日に発効しました。この条約は、水銀の供給・使用・排出・廃棄などを総合的に対策し、地球規模の汚染防止をめざしています。
条約に合わせて国内の廃棄物規制も改正され、新たな規制は2017年10月1日に施行されました。水銀廃棄物の分類として「水銀使用製品産業廃棄物」「水銀含有ばいじん等」が新たに定められています。これにより、水銀廃棄物の処理がより厳しくなりました。
水銀を使う製品は、代替品への切り替えも進んでいます。処分を考えるときは、まず手元の製品が水銀使用製品かどうかを確かめてください。
どんなものが水銀を含む廃棄物になる?
身近な例として、蛍光灯(蛍光管)や水銀灯、水銀体温計、水銀式血圧計、水銀電池、水銀を使った乾電池類があります。電気制御用のスイッチやリレーなど、機器の部品に水銀が使われている例もあります。
水銀使用製品産業廃棄物は、省令で定められた製品が廃棄物になったものを指します。水銀含有ばいじん等は、ばいじんや汚泥などで水銀が一定濃度を超えて含まれるものを指します。
製品の取り外しや分解は自分で行わず、業者や窓口に確認してください。
| 種類 | 主な例 |
|---|---|
| 水銀使用製品 | 蛍光灯・水銀灯、水銀体温計、水銀式血圧計、水銀電池、水銀を使った乾電池類 |
| 機器の部品 | 電気制御用のスイッチ、リレーなど |
| 水銀含有ばいじん等 | ばいじんや汚泥で一定濃度を超えて水銀を含むもの |
水銀の処分業者はどう見分ける?
見分けるときの軸は許可証です。委託先の許可証に「水銀使用製品産業廃棄物」が含まれているかを確認します。法改正後に書き換えられた許可証なら、水銀廃棄物の扱いが明示されています。
許可証の写しや一覧をウェブサイトで公開している処理業者もあります。ただし、処理業者の許可情報は自治体が公表しており、最新の状況は自治体の情報で確かめるのが確実です。
地域ごとの業者一覧サイトは、公表資料を整理したものです。利用前に自治体の公表情報で再確認してください。許可証に記載があれば相談の候補になり、記載がなければその業者への委託は見送るのが安全です。
- 許可証に「水銀使用製品産業廃棄物」の記載があるか
- 許可証が法改正後に書き換えられたものか
- 自治体の公表情報と照らして最新の内容か
- 対応可否を書面で残せるか
業者に頼む前に、何を確認して何に気をつける?
依頼までは、次の順に確認を進めます。
引き渡しまで置いておく場合も、水銀使用製品を他のものと混ぜない場所を決めておきましょう。
- 製品や廃棄物が水銀使用製品か、自治体の案内で確かめる
- 委託先の許可証に水銀の記載があるか見る
- 委託契約書に「水銀使用製品産業廃棄物」が含まれているか確認する
- 水銀の回収が義務付けられている廃棄物は、委託先にその旨を伝える
- 保管するときは、水銀使用製品を他のものと混ぜない
- 収集運搬や処理施設でも、破砕や混合、飛散を防ぐ措置が求められるか確かめる
- 対応可否は口頭だけで済ませず、書面や記録に残す
家庭と事業所では、どこに相談すればいい?
一般の方は、お住まいの自治体の環境担当部署に問い合わせます。自治体によっては、使用済みの乾電池や蛍光ランプを分別回収しているので、まずその案内を確認してください。
事業者は、都道府県などの産業廃棄物担当部署や、許可を持つ処理業者に相談します。事業所から出る水銀を含む廃棄物は、産業廃棄物として扱われる場合があります。
出張買取の窓口では、水銀製品が買取や回収の対象にならない場合があります。処分方法は自治体や廃棄物の種類で異なるため、事前に確認しましょう。
| 立場 | まず相談する先 |
|---|---|
| 家庭から出る場合 | お住まいの自治体の環境担当部署 |
| 事業所から出る場合 | 都道府県などの産業廃棄物担当部署、許可を持つ処理業者 |
避けたい失敗はどんなこと?
避けたいのは、水銀製品を他のものと混ぜて出してしまうことです。「一緒に引き取ってくれるだろう」と思い込むと、水銀の扱いが確認されないまま手放すことになります。
もう一つは、許可証を見ずに「たぶん大丈夫」と口頭だけで決めることです。法令上は口頭でも足りるとされますが、書面で取り交わすほうが安心です。
自分で取り外したり分解したりして、そのまま出してしまうのも避けてください。水銀を使用した製品の取り外しや分解は、自己判断で行わず業者や窓口に確認してください。
- 許可証を見ずに頼んでいないか
- 水銀製品を他のものと一緒にしていないか
- 対応可否を書面で残しているか
よくある質問
水銀の処分業者はどこで探せばいい?
許可証に水銀使用製品産業廃棄物の記載がある処理業者を選びます。地域の一覧サイトは、利用前に自治体の公表情報で再確認してください。
水銀体温計は普通のごみに出してもいい?
処分方法は自治体で異なるため、出す前にお住まいの自治体の環境担当部署へ確認しましょう。
口頭で対応可能と言われたら安心?
法令上は口頭でも足りますが、書面で取り交わしておくと安心です。
水銀製品を不用品回収に一緒に出してもいい?
水銀製品は回収の対象にならない場合があります。水銀の取り扱い許可があるかを先に確認しましょう。
水銀を使った製品を自分で分解してもいい?
取り外しや分解は自己判断で行わず、業者や窓口に確認してください。
乾電池は自治体で回収している?
自治体によっては使用済みの乾電池や蛍光ランプを分別回収しています。お住まいの自治体の案内を確認してください。
事業所の蛍光管も家庭と同じ窓口でいい?
事業所から出る水銀を含む廃棄物は産業廃棄物として扱われる場合があります。都道府県などの産業廃棄物担当部署か、許可を持つ処理業者へ相談してください。
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