シングルモルトとスコッチの違いは、対立する別のお酒ではなく、大きな区分とその中の種類という関係です。スコッチはスコットランドで造られるウイスキーの総称で、シングルモルトはその中のひとつです。両者は優劣を比べるものではありません。
シングルモルトとスコッチの違いを理解する最初の一歩は、この関係を知ることです。スコッチは、スコットランドで造られたウイスキーの総称です。産地と法的な定義による区分にあたります。
シングルモルトは、スコッチの種類のひとつです。原料と蒸留所による区分にあたります。
そのため「シングルモルトスコッチ」という言い方が成り立ちます。スコッチにはシングルモルトとブレンデッドの両方があります。
「シングルモルトとスコッチのどちらが上か」と比べるものではありません。シングルモルトとブレンデッドも、優劣ではなく造り方の違いです。
スコッチウイスキーと呼ぶには、英国の法令で定められた次の要件を満たす必要があります。
「シングル」は、蒸留所が単一であることを指します。「モルト」は、原料が大麦麦芽であることを指します。
つまりシングルモルトは、単一の蒸留所で造られたモルトウイスキーのことです。原料は大麦麦芽のみです。蒸留所ごとの個性が表れやすいのが特徴です。
複数の蒸留所のモルトを混ぜたものは、ブレンデッドモルトと呼ばれます。旧称はヴァッテッドモルトです。
スコッチは、大きくモルト・グレーン・ブレンデッドの3つに分かれます。
主な特徴は次のとおりです。
| 分類 | 原料と特徴 |
|---|---|
| モルト | 大麦麦芽のみを原料とする |
| グレーン | トウモロコシなど大麦麦芽以外の穀物も使う。モルトよりマイルドな風味 |
| ブレンデッド | モルトとグレーンを混ぜたもの |
一般的な傾向として、シングルモルトは蒸留所の個性が出やすいといえます。
ブレンデッドは、モルトとグレーンを混ぜて味を調整し、個性を和らげて飲みやすく整えます。品質を均一にする目的でも造られました。
ただしこれは一般的な傾向です。同じ種類でも銘柄によって差があります。
スコッチは、産地によって6つの地域に分けられます。地域ごとに、香りや味の傾向がおおまかに異なります。
スペイサイドは蒸留所が多く、フルーティーな傾向があります。アイラは、ピート由来のスモーキーな香りが特徴です。ハイランドは地域が広く、場所により個性が異なります。
ピートは、麦芽を乾燥させる際に焚く泥炭のことです。
次の3つの軸で比べると、好みに近いシングルモルトを選びやすくなります。まずは産地で絞り、次に熟成樽と熟成年数で比べてみてください。
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どちらが上かと比べるものではありません。スコッチという大きな区分の中に、シングルモルトなどの種類があります。
いいえ。スコッチにはブレンデッドなども含まれます。単一の蒸留所の大麦麦芽だけで造られたものがシングルモルトです。
スコッチの中の種類であるシングルモルトを指す言い方です。シングルモルトとスコッチの違いは、この関係を見ると分かります。