消火器の処分方法は?ごみには出せず、リサイクルシステムの窓口に頼むのが基本
消火器は、一般ごみや粗大ごみには出せません。メーカー団体のリサイクルシステムの窓口に、引き取りを頼むか持ち込むのが基本です。窓口は、販売店や防災業者などの特定窓口と、メーカー営業所などの指定引取場所の2種類があります。買い替えの時に販売店へ相談する方法もあります。いずれも、事前の連絡とリサイクルシールの有無の確認が先に必要です。スプレー式の消火具は消火器ではないため、自治体のスプレー缶のルールに従います。
消火器は家庭ごみや粗大ごみで捨てられる?
結論から言うと、消火器は一般ごみとして回収に出せません。消火器は圧力のかかった容器で、中には消火薬剤も使われています。
市のごみ収集では消火器を扱っていない自治体が多く、消防署でも消火器の引き取りや回収はしていません。処理には専門の知識と設備が必要なので、市や消防署に頼んでも解決しない点を覚えておくと迷いません。
消火器の処分は、メーカー団体の廃消火器リサイクルシステムで行われています。古い消火器を家に置いたままにせず、早めに処分することが勧められています。
処分の前に何を確認すればいい?
処分の入口は、その消火器が対象かどうかを確かめることです。次の4つを順に見ると、どのルートを選ぶかが決まります。
- 国内メーカー製かどうか(国内メーカー製は、リサイクルの対象になります。外国メーカー製は対象外です)
- スプレー式でないか(エアゾール式の消火具は対象外です)
- 本体にリサイクルシールが貼ってあるか
- 薬剤量の表示(消火器本体の表示で確認できます)
消火器の処分方法には何がある?
処分方法は大きく5つあります。自分で運べるか、費用をどう抑えたいかで選び方が変わります。
判断の分かれ目は、運べるかどうかです。運べないなら引き取り依頼、運べるなら持ち込み、というのが基本の考え方です。
特定窓口は、消火器の販売代理店や防災・防犯事業者が担い、引き取り依頼も持ち込みもできます。指定引取場所は、メーカーの営業所や廃棄物処理業者が担い、自分で持ち込む場合の窓口です。
例えば、消火器を買い替えるなら、購入先の販売店に引き取りを相談する方法があります。ただし、販売店により対応は異なるため、事前に確かめてください。
| 方法 | 向く人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 特定窓口に引き取りを依頼 | 自分で運べない人 | 収集運搬費がかかり、窓口により保管費が別途かかることがある |
| 特定窓口へ持ち込む | 窓口が近く、自分で運べる人 | 事前の連絡が必要 |
| 指定引取場所へ持ち込む | 自分で運べて、費用を抑えたい人 | 窓口によっては、シールの販売や運搬を行っていない |
| 運送会社の回収 | 薬剤3kg以下の家庭の消火器 | 事前の電話などでの申し込みが必要 |
| 買い替え時に販売店へ相談 | 新しい消火器を買う人 | 販売店により対応が違うため事前確認が必要 |
リサイクルシールとは?貼ってない消火器はどうする?
リサイクルシールは、廃消火器リサイクルシステムで処分するための費用に関わるシールです。このシステムは2010年1月に運用が始まりました。
2010年1月以降の国内販売品は、シールが貼られた状態で売られています。シール付きの消火器は、廃棄時にシール代を払わなくてよい仕組みです。
シールが貼られていない消火器は、シールを購入して貼ってから窓口へ渡します。既販品用シールは、特定窓口や指定引取場所で購入できます。
判断の分かれ目は、シールがあるかどうかです。シールがないと持ち込めない場所もあるので、事前に確かめてから出かけます。なお、シールがあっても、引き取り依頼には別途の費用がかかります。
- 窓口で既販品用シールを購入する
- 消火器本体にシールを貼る
- 窓口へ渡す
処分にはどんな費用がかかる?
リサイクルには費用がかかります。金額は窓口や距離で違うため、ここでは費用の種類と、どこで差が出るかを説明します。
引き取りと持ち込みでは、かかる内訳が変わる点が分かれ目です。指定引取場所へ自分で持ち込む場合は、費用が少なく済む場合があります。
例えば、シールが貼ってある消火器なら、シール代はかかりません。金額は、事前に窓口へ問い合わせて確認してください。
- リサイクルシール代(シールが貼られていない場合)
- 収集運搬費(特定窓口へ引き取りを依頼した場合)
- 保管費(窓口によって別途かかることがある)
近くの窓口はどう探し、どう申し込む?
リサイクル窓口は、窓口検索で探せます。都道府県を選ぶか、現在地から検索でき、特定窓口と指定引取場所の両方が出てきます。
引き取りも持ち込みも、連絡なしで行くと対応できないことがあります。窓口によっては、シールの販売や運搬を行っていないこともあります。営業時間や受付条件も、電話で確認しておくと安心です。
- 窓口検索で、都道府県か現在地から窓口を探す
- 特定窓口と指定引取場所の両方を比べる
- 電話で、営業時間・受付条件・費用・シールの有無を確認する
- シールがなければ、窓口で既販品用シールを購入して貼る
- 引き取り依頼か持ち込みかを決めて、日時を決める
スプレー式の消火具や、使えない古い消火器はどうする?
スプレー式の消火具は、消火器ではないため、リサイクル窓口では受けてもらえません。自治体のスプレー缶のルールに従って出します。中身の薬剤の出し方は、製造元や販売元に問い合わせてください。
さびや変形、キズのある消火器は、容器が破裂するおそれがあります。製造から10年以上のものは、点検や買い替えの目安になります。
判断の分かれ目は、本体にさびや変形、キズがあるかどうかです。迷ったら使わず、窓口や販売元へ相談します。
- 分解しない
- 放射しない
- さびや腐食があれば、使わずに処分する
会社や店舗の消火器も同じ方法で処分できる?
事業所の消火器も、家庭と同じリサイクルシステムで処分します。事業者も指定引取場所へ持ち込めます。窓口は家庭と共通です。
一方で、事業所の消火器は、通常の産業廃棄物としては出せません。また、運送会社の回収は、法人は利用できないという自治体の案内があります。
新しい消火器を買う時は、販売店へ引き取りを相談できます。回収対象外の品は、事業者は産業廃棄物の事業者へ相談してください。
よくある失敗は?
失敗の多くは、事前に対象かどうかを確かめ、窓口へ電話すれば防げます。
- シールを確かめずに持ち込み、断られる
- 連絡せずに窓口へ行き、対応してもらえない
- 外国メーカー製をリサイクルの対象だと思い込む
- スプレー式の消火具を消火器として窓口へ出す
- さびや変形のある消火器を、分解したり放射したりする
- 運送会社の回収を申し込まずに出す
よくある質問
消火器を市の粗大ごみに出してもいい?
消火器は一般ごみとして出せません。市のごみ収集で扱わない自治体が多く、消防署でも引き取っていません。まずはリサイクルシステムの窓口へ相談してください。
外国製の消火器は処分できる?
外国メーカー製の消火器は、このシステムの対象外です。対象外の場合の扱いは、窓口に相談して確かめてください。
リサイクルシールがなくても持ち込める?
窓口によってはシールがないと持ち込めない場所もあります。シールは特定窓口や指定引取場所で購入できるので、事前に電話で確かめてください。
スプレー式の消火具はどこに出す?
消火器ではないため、リサイクル窓口では受けません。自治体のスプレー缶のルールに従って出してください。
運送会社の回収は使える?
家庭の消火器で薬剤が3kg以下なら使えます。ただし、事前の電話などでの申し込みが必要です。
費用はどのくらいかかる?
金額は窓口や距離で異なります。引き取り依頼では収集運搬費がかかり、持ち込みでは費用が少なく済む場合があります。事前に窓口へ問い合わせて確認してください。
古い消火器は使ってもいい?
さびや変形、キズがあるものは、容器が破裂するおそれがあります。使わずに窓口や販売元へ相談してください。