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片付けの計画 ― 量ではなく「区画の数」で見積もる

所要時間は、物の量からは見積もれません。目で見た量は当てになりませんし、同じ量でも判断の重さで数倍変わります。数えるのは収納の区画数です。

引き出し一つ、棚一段、押入れ一段、箱一つを、それぞれ一区画として数えます。軽い区画は30分、重い区画は1時間から2時間。区画数に時間を掛けて、使える時間で割ると日数が出ます。

まず、家じゅうの区画を数える

紙とペンを持って、家を一周します。片付けはしません。開けもしません。数えるだけです。

一区画として数えるのは、引き出し一つ、棚一段、押入れの上下それぞれ、クローゼットのハンガーポール一本、床に積んである山一つ、収納箱一つ。だいたい「一度に全部出して床に広げられる量」が一区画です。

この作業は15分から30分で終わります。数え終わったら、部屋ごとに合計を書いておきます。これが計画の土台になります。

数えるときに見落としやすい場所

  • 洗面台の下・シンクの下
  • ベッドの下、ソファの下
  • 玄関の靴箱(段ごとに一区画)
  • 階段下収納、床下収納、屋根裏
  • 車庫・物置・ベランダ・庭
  • 冷蔵庫と冷凍庫(それぞれ一区画)
  • 車の中

区画ごとに、時間の目安を付ける

区画には、判断の軽いものと重いものがあります。数えた区画に、印を付けていきます。

区画の重さ中身の例一区画の目安
軽い食器、鍋、タオル、掃除道具、ストックの日用品、靴20〜30分
ふつう衣類、本、台所の引き出し、文房具、化粧品40分〜1時間
重い書類、写真、手紙、子どもの作品、趣味の道具、故人の物1〜2時間以上
判断以外に時間がかかる大きい家具・家電がある区画(運び出しと申込みが要る)作業とは別に、手配の日数を見る

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使える時間を、正直に数える

計画が外れる一番の理由は、使える時間を多く見積もることです。「土日は空いている」と書くと、実際には買い物も洗濯も食事の支度もあります。

書き出すのは、片付けだけに使える時間です。土曜の午前中に2時間、日曜の夕方に1時間、というところまで具体的にします。平日に30分取れるなら、それも入れます。

区画の合計時間を、この使える時間で割ると、必要な週数が出ます。数字が大きすぎて現実的でない場合は、範囲を狭めるか、期限を延ばすか、人を増やすかを選ぶことになります。この三つとも動かせないときだけ、外に頼むことを考えます。

予定に落とすときの三つの決まり

カレンダーに書くときは、区画名で書きます。「片付け」ではなく「洗面台の下」「押入れ上段」。これだけで、当日に何をするか迷う時間がなくなります。

  1. 一日に入れる区画は、重い区画なら一つまで。軽い区画なら二つか三つまで。詰め込むと、後半の判断が雑になる
  2. 三回に一回は、予備日を入れる。予定どおりに進まない日は必ず出るので、詰め直す日をあらかじめ持っておく
  3. 大きい物の引き取りは、作業の予定より先に手配する。申込みから引き取りまでに日数がかかるので、ここが最後に残ると全体の終わりがそこで決まる

期限がある場合の逆算

引越し、来客、家の売却、工事など、動かせない日がある場合は、その日から逆算します。逆算のときに気をつけるのは、作業以外に日数を取る項目です。

日数がかかるのは、粗大ごみの申込みから引き取りまで、買取の査定の日程調整、譲る相手との受け渡し、家族の予定合わせです。これらは自分の作業速度と関係なく決まるので、先に押さえます。

作業そのものは、期限の一週間前に終わる計画にします。最後の一週間は、出しきれなかった物の処理と、当日に向けた片付けに使います。ここに余裕がないと、期限の直前に慌てて物を運ぶことになります。

引越しの片付けの段取り退去日が決まっている場合は、逆算の型がこちらにまとまっています。

捨て方事典粗大ごみの出し方 ― 申込から収集までの手順申込みから引き取りまでに何日かかるかは、逆算のときに先に押さえる数字です。

計画が崩れたときの詰め直し

予定どおりに進まないことは前提にしておきます。崩れたときにやるのは、計画を作り直すことではなく、残りの区画を数え直すことです。

数え直すと、思ったより進んでいることが分かる場合があります。逆に、残りが多すぎることが分かった場合は、その時点で範囲を狭めます。全部を計画に残したまま日数だけ延ばすと、終わりが見えなくなって止まります。

狭めるときは、生活に影響する場所を優先します。毎日使う場所(台所、洗面、寝る場所、通り道)を先に終わらせ、使っていない部屋や物置は後回しにします。

毎日少しずつやるか、まとめてやるか

毎日少しずつ

平日に30分ほど取れる、判断の重い区画が多い、体力に不安がある。判断を毎日少しずつ重ねる方が、決め方の質が落ちにくい

まとめてやる

平日はまったく取れない、家族の手を借りられる日が限られている、散らかった状態を日またぎさせたくない。ただし一日に入れる区画数は詰め込みすぎない

期限まで日数が足りないと分かったとき

範囲を狭める

期限が動かせないとき。生活に影響する場所だけ先に終わらせ、残りは期限の後に回す。無理に全部を入れると、どこも中途半端に終わる

人を増やす

範囲を狭められないとき(退去、売却、工事など)。判断は自分でして、運び出しや分別を手伝ってもらう形にすると、費用も揉めごとも抑えられる

片付けの計画の立て方のよくある質問

家全体で何日くらいが普通ですか

普通と言える日数はありません。同じ間取りでも、区画の数と重さで何倍も変わるためです。目安を知りたい場合は、区画を数えるところまでやってみてください。30分あれば数え終わります。数え終わると、日数はほぼ機械的に出ます。数える前に日数を決めてしまうと、その日数に間に合わせるために判断が雑になります。

計画を立てても、いつも守れません

守れない計画には、共通した作りがあります。一日に入れる区画が多い、使える時間を多く見積もっている、予備日がない。この三つを直すと守れる計画になります。特に予備日は、三回に一回入れてください。予定どおりに進まない日は必ず出るので、そこで詰め直せる形にしておくと、崩れても続きます。

区画を数えるのが面倒です

全部を数えなくても始められます。今回片付ける範囲だけ数えてください。一部屋なら5分ほどで終わります。数える目的は正確な日数を出すことではなく、「終わりがある」ことを自分に見せることです。数が出ていると、進んだ分が見えるので続きやすくなります。

家族の予定が読めないので計画が立てられません

自分だけで進められる区画と、家族の判断が要る区画を分けて数えてください。自分だけの区画で計画を立てて、家族の区画は「相談する日」だけを予定に入れます。相談の日が決まっていれば、その日までに自分の分を終わらせる形で進められます。相手の予定が決まらないことを理由に、自分の分まで止めないでください。

途中で引越しや来客の予定が入りました

その日から逆算し直します。残りの区画を数え直して、期限までに使える時間で割ってください。入りきらない分は、期限の後に回す区画として印を付けます。全部を入れようとすると、どこも中途半端に終わって、期限の後に残る量も減りません。大きい物の引き取り手配だけは、この時点で先に済ませておいてください。

この記事の親ページ

家の片付けの進め方|どこから始めて、どの順番で終わらせるか家全体を片付けるときの順番と、途中で止まったときの立て直し方をまとめてあります。

片付けの計画 ― 量ではなく「区画の数」で見積もるについて詳しく

片付けの計画の立て方は、物の量ではなく収納の「区画の数」から考えるのが基本です。このページは「片付けの計画 ― 量ではなく「区画の数」で見積もる」の内容をもとに、所要時間の決め方を順に説明します。目で見た量は当てになりませんし、同じ量でも判断の重さで数倍変わるため、所要時間は物の量からは見積もれません。数えるのは収納の区画数です。

区画とは、引き出し一つ、棚一段、押入れ一段、箱一つのように、一度に全部出して床に広げられる量の単位です。軽い区画は30分、重い区画は1時間から2時間が目安になります。区画の数に時間を掛け、使える時間で割ると日数が出ます。片付けの計画の立て方は、この数字を積み上げていく作業だと考えてください。感覚で量を決めてしまうと、日数が外れやすくなります。

このページでは、区画の数え方、区画ごとの時間の目安、使える時間の正直な数え方、予定に落とすときの決まり、期限が動かせないときの詰め直しを順に扱います。家を一周して数える作業は15分から30分で終わり、この時点では片付けを始める必要もありません。数え終えた合計を部屋ごとに書いておけば、どこから手を付けるかも決めやすくなります。

進め方と注意点

まず家じゅうの区画を数えます。紙とペンを持って家を一周しますが、片付けはせず、開けもしません。数えるのは、引き出し一つ、棚一段、押入れの上下それぞれ、クローゼットのハンガーポール一本、床に積んである山一つ、収納箱一つです。見落としやすい場所は、洗面台の下・シンクの下、ベッドの下・ソファの下、玄関の靴箱(段ごとに一区画)、階段下収納・床下収納・屋根裏、車庫・物置・ベランダ・庭、冷蔵庫と冷凍庫(それぞれ一区画)、車の中です。数え終わったら部屋ごとに合計を書いてください。区画には重さがあり、食器や鍋、タオル、掃除道具などの軽い区画は20〜30分、衣類や本、台所の引き出し、文房具、化粧品などのふつうの区画は40分〜1時間、書類、写真、手紙、子どもの作品、趣味の道具、故人の物などの重い区画は1〜2時間以上を目安にします。大きい家具・家電がある区画は、作業とは別に運び出しと申込みの日数を見てください。使える時間は、片付けだけに使える時間を書き出します。区画の合計時間をこの使える時間で割ると必要な週数が出ます。数字が大きすぎる場合は、範囲を狭める、期限を延ばす、人を増やすのいずれかを選びます。

予定に落とすときは、片付けの計画の立て方として、カレンダーに区画名で書きます。「片付け」ではなく「洗面台の下」「押入れ上段」と書くと、当日に何をするか迷いません。一日に入れる区画は、重い区画なら一つまで、軽い区画なら二つか三つまでにします。三回に一回は予備日を入れてください。予定どおりに進まない日は出るものなので、詰め直す日をあらかじめ持っておいてください。大きい物の引き取りは作業より先に手配します。申込みから引き取りまでに日数がかかるため、ここが最後に残ると全体の終わりが決まってしまいます。期限がある場合は、その日から逆算し、作業は期限の一週間前に終わる計画にします。最後の一週間は、出しきれなかった物の処理と当日に向けた片付けに使います。崩れたときは、計画を作り直すのではなく残りの区画を数え直してください。狭めるときは、台所、洗面、寝る場所、通り道のような生活に影響する場所を先に終わらせます。毎日少しずつ進めるか、まとめて進めるかも、平日の時間や家族の協力に合わせて選んでください。

進めるコツ

進めるコツは、使える時間を多めに見積もらないことです。「土日は空いている」と書くと、買い物や洗濯、食事の支度が入り、計画が外れやすくなります。片付けの計画の立て方で迷ったら、土曜の午前中に2時間、日曜の夕方に1時間のように、片付けだけに使える時間を具体的に書き出してください。平日に30分取れるなら、それも入れます。また、毎日使う場所を先に終わらせておくと、途中で止まっても暮らしへの影響が小さくなります。

よくある質問

片付けの計画の立て方で、家全体は何日くらいかかりますか。
普通と言える日数はありません。同じ間取りでも、区画の数と重さで何倍も変わるためです。目安を知りたい場合は、まず区画を数えるところまでやってみてください。一部屋なら5分ほど、家全体でも15分から30分で数え終わります。数え終わると、区画の合計時間を使える時間で割るだけで、日数はほぼ機械的に出ます。数える前に日数を決めてしまうと、その日数に間に合わせるために判断が雑になるので注意してください。
片付けの計画を立てても、いつも守れないのはなぜですか。
守れない計画には共通した作りがあります。一日に入れる区画が多い、使える時間を多く見積もっている、予備日がない、の三つです。この三つを直すと、守れる計画になります。特に予備日は三回に一回入れてください。予定どおりに進まない日は出るものなので、そこで詰め直せる形にしておくと、崩れても続けられます。片付けの計画の立て方では、守れる形に直すことが大切です。
区画を数えるのが面倒なときは、どうすればいいですか。
全部を数えなくても、今回片付ける範囲だけ数えれば始められます。一部屋なら5分ほどで終わります。数える目的は正確な日数を出すことではなく、終わりがあることを自分に見せることです。数が出ていると進んだ分が見えるので、続きやすくなります。
家族の予定が読めないときや、途中で引越しや来客が入ったときは、どう計画すればいいですか。
自分だけで進められる区画と、家族の判断が要る区画を分けて数えてください。自分の区画で計画を立て、家族の区画は相談する日だけを予定に入れます。途中で引越しや来客の予定が入ったら、その日から逆算し直し、残りの区画を数え直して使える時間で割ってください。入りきらない分は、期限の後に回す区画として印を付けます。全部を入れようとすると、どこも中途半端に終わるので避けてください。大きい物の引き取り手配は、この時点で先に済ませてください。

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