一度稼働させた冷蔵庫を運ぶ際には水抜きをしなければならないと耳にしたことがある方も多いと思います。ここでは冷蔵庫の水抜きについて具体的な方法など水抜きに関する情報を詳しくまとめています。
冷蔵庫の水抜きとは?水抜きを行う方法
冷蔵庫は運び出す際に壊れてしまわないように水抜きという作業をしてから運び出すのが一般的です。冷蔵庫の水抜きと言うと難しいことのように感じますが非常に簡単な作業で、蒸発皿に溜まっている水を捨てるだけです。
蒸発皿は冷蔵庫によって場所が異なり、冷蔵庫の下部にあるものや背面にあるものがあります。また小さいタイプの冷蔵庫の場合は蒸発皿がなく、冷蔵庫の背面下部に排水口が設けられているものもあります。蒸発皿がある場合には蒸発皿を取り出し水を捨てるだけで水抜きは完了です。蒸発皿がないものでは排水口の方に冷蔵庫を傾けて水を抜いてあげる必要があります。
手順は簡単なものですが、水抜きをするためには冷蔵庫内の霜を事前に溶かしてしまわなければなりませんので、運び出す最低8時間前には中身を空っぽにし、コンセントを抜いてしまわなければなりません。運び出す直前にコンセントを抜いて準備を始めてしまうと、いくら水抜きをしても、運んでいる最中に霜が溶けて水になり、周囲が水浸しになってしまいますし、冷蔵庫の故障を招いてしまう危険性があります。
ここ数年の冷蔵庫は霜が付きにくいものにはなっていますが、霜の量が多かったり寒い地域に住んでいて霜が溶けるのが遅くなることも考えられますから、最低でも冷蔵庫を運び出す1日前にはコンセントを抜いた状態にしておくことが好ましいです。
蒸発皿の有無や場所が分からない場合には、冷蔵庫の型番で検索するようにしてください。冷蔵庫は他に自力で簡単に取り外せるような部品はないものの、故障を防ぐために水抜きをしようとして冷蔵庫を壊してしまったとなれば元も子もありません。
冷蔵庫を不用品回収業者に回収依頼する場合
冷蔵庫を不用品回収業者に回収依頼する場合、冷蔵庫は処分するのですから故障しないように水抜きをする必要はないのではないかと思われるのではないでしょうか。
不用品回収業者の方も水抜きが行われていないから回収できないと言うことはないでしょう。しかし、水抜きをするための目的は故障を予防するだけではなく運搬中に周囲が水浸しになるのを避ける目的もあります。持ち運ぼうとした際み水漏れが発生し手が滑ってしまう危険性もありますので、業者へ回収を依頼する場合にも必ず水抜きは行ておくと良いでしょう。
特に排水口タイプの水抜きなど、自分自身で水抜きが行なえていない場合には水抜きを行っていないことを伝え、その場で水抜きしてしまうのも良いでしょう。そのため不用品回収業者に冷蔵庫の回収を依頼する際には、コンセントの抜き忘れに注意しておく必要があります。
これは不用品回収業者に限らず、冷蔵庫を回収してくれる業者に依頼する際にも同様のことが言えます。はじめてやる場合には戸惑うかもしれませんが、女性一人でも無理なく行えますので、しっかりと準備を整えておきましょう。
不用品回収業者以外に冷蔵庫を回収してもらうためには?
冷蔵庫のような大型家電は不用品回収に依頼する方が多いですが、不用品回収業者以外にも冷蔵庫を回収してくれるところはあります。
・購入店で引き取りをしてもらう
・指定取引場所へ持ち込む
・自治体に指定された手順での廃棄
冷蔵庫は家電リサイクル4品のうちの1つで、廃棄するための手順もリサイクル料金も決まっています。そのため個人でゴミ捨て場にそのまま捨ててしまうことはできません。そのため不用品回収業者へ依頼するほか、購入店で引き取りをしてもらう方法や指定日取引所に持ち込む方法、自治体に指定された手順でリサイクルセンターへ廃棄申し込みをおこなうなどと言った方法があります。
1番楽な方法は新しい冷蔵庫を購入した際に古い冷蔵庫をそのまま回収してもらう方法です。業者の方が冷蔵庫を設置、その後そのまま古い冷蔵庫を回収してくれますので自分自身で冷蔵庫を運び出す必要がないためです。
指定取引所に持ち込む方法では、自分自身で冷蔵庫を運び出し適切な処理を行う必要があります。指定取引所により営業時間が異なりますので注意が必要な方法です。基本的に指定取引所は積み下ろし作業も個人で行わなければなりませんので、冷蔵庫を自力で車に積み込み、そこから指定取引所内で指定された場所まで運ぶことができる人が利用することになります。
指定取引所と似ていますが自治体の指示に従い処分することもできます。リサイクルセンターに電話し、リサイクル料を支払ったのちに指定された集荷場所まで運び出しておいておくというものです。一軒家の場合は自宅前のことが多く、アパートやマンションの場合には別途集荷場所が指定されるのが一般的です。こちらも指定取引所に持ち込む場合同様、自分自身で冷蔵庫を運ぶ必要があります。
自分自身で処分した方が処理料金は抑えられますが、冷蔵庫は重量のあるものですので運ぶことができない方も多いでしょう。運ぶことができないのであれば、不用品回収業者や購入店に冷蔵庫の処分を依頼し、自宅から運び出してもらうことをおすすめします。