切手の種類とは?プレミア切手とその価格相場もご紹介!

切手というと、1枚1枚は数十円前後で非常に安いイメージがあり、売却してもその程度で売れると思っていませんか?
しかし、切手にも様々な種類があり、その中にはいわゆる「プレミア品」と呼ばれているものもあります。
プレミア品になると1枚で10万円以上の価値が付くこともあるので、買取前にプレミア品がないかぜひチェックしてみてください。
今回は、切手の種類とプレミア品の価格相場についてご紹介しましょう。

切手の種類

切手には代表的なものだけでも10種類以上存在し、その中にもさらに多くの種類が存在するため非常に奥が深いものです。
今回は代表的な切手の種類をピックアップしてご紹介しましょう。

・普通切手

普通切手は、一般的に郵便物へ貼り付ける郵便料金の納付を目的とした切手です。
現在も1円から500円切手まで、慶事用普通切手も含めると20種類が販売されています。
ただし、現在販売されている種類だけでなく、これまで数多くの絵柄で普通切手が作られてきました。
中にはあまり流通していなかったものや、当時の印刷技術が用いられているもの、絵柄が美しいものもあり、普通切手でもプレミア価格が付けられることがあります。
現在の普通切手では動植物や日本を代表する風景などが採用されているケースが多いです。
また、1円切手は郵便制度の父と呼ばれている前島密の肖像が昔から定着しています。

・記念切手

記念切手とは、国家的な行事や特定の人物・団体の業績を記念して発行された切手です。
記念切手は普通切手に比べて発行枚数や発行期間に制限があり、流通している数は普通切手よりも少ないため、プレミア価格が付きやすくなります。
日本で初めて発行された記念切手は、明治天皇の銀婚のお祝いを目的に発行されたもので、2銭は1480万枚、5銭は100万枚の発行となりました。
記念切手には様々なシリーズで発行されているケースがありますが、その中でも特に人気を集めているのは「切手趣味週間」です。
切手趣味週間とは元々日本の郵政記念日である4月20日を含んだ1週間に、健全な切手収集を図る目的で発行された記念切手です。
後ほどご紹介するプレミア切手にも、切手趣味週間シリーズで発行されたものが多く見られます。

・海外切手

切手の文化は日本だけでなく世界各国で見られ、コレクターも多いジャンルです。
ヨーロッパやアメリカ、ソ連時代の切手など様々な種類があるものの、特にコレクターが多いのは中国切手です。
中国切手は主に1949年以降に発行された新中国切手を指しており、1枚でも高額で取引されています。
なぜ他の海外切手より中国切手の人気が高いのかというと、1966~1976年に起きた文化大革命が影響しています。
文化大革命では切手収集の趣味が欧米文化と見なされ、国内で収集されていた中国切手のほとんどが処分されてしまいました。
しかし海外の切手コレクターが中国切手を持ち帰ったことで、現存することができたのです。
現存する昔の中国切手は中国人によって買い戻され、高額な金銭で取引されるようになったことから投機目的で中国切手を取り扱う動きが増えました。
このことから、中国切手の希少価値は高まり、コレクターにとって憧れる切手となっていったのです。

・年賀切手

年賀切手は特殊切手の1つで、年賀状やその封書に貼り付けるための切手です。
現在使用されている年賀はがきには郵便局員の作業量を減らすために切手が備わっているため、わざわざ切手を買わなくてもそのまま送れるようになっています。
しかし、封書や年賀はがきではない私製はがきを年賀状として送るために、年賀切手も発売されているのです。
日本では1935年から年賀切手が発行されており、年賀らしいおめでたい絵柄やその年の干支を用いた絵柄などが施されています。

プレミア切手の種類と価格

切手の種類も数多くありますが、その中には現代においてプレミア価格が付けられているものもあります。
プレミア切手と呼ばれるものには、一体どれくらいの価格相場が付けられているのでしょうか?
続いては、プレミア切手の種類と価格についてご紹介していきます。

・見返り美人

見返り美人は、切手趣味週間シリーズの1つで、1948年に発行されました。
菱川師宣の代表作としても知られる「見返り美人」が描かれており、150万枚が発行されています。
この見返り美人は他の切手とは異なり、サイズが縦6.7cm×横3.0cmと通常の切手よりも約3倍の大きさでした。
サイズが珍しかったことと、見返り美人の絵柄も相まって切手収集家の間で人気が出て、150万枚がおよそ1ヶ月で売り切れてしまったそうです。
そのため、現在は未使用バラ(1枚)だと15,000円、5枚シートだと90,000円もの価値が付けられています。

・月に雁

月に雁は、見返り美人の翌年に切手趣味週間シリーズとして発行された切手です。
歌川広重の作品である「月に雁」が描かれており、見返り美人よりも多い200万枚が発行されました。
サイズは縦7.0cm×横3.0cmと見返り美人よりも少しだけ大きくなっています。
こちらも珍しいサイズであること、さらに月に雁の構図、印刷技術が向上したことで絵柄の美しさが切手でも分かりやすいことなどが影響し、プレミア価格が付いた切手です。
現在の価格相場は未使用バラで23,000円、5枚シートだと14万円と、見返り美人より発行枚数が多いにも関わらず高値の相場となっています。

・竜文切手

竜文切手は日本で初めて発行された普通切手で、現在の切手とは異なり目打ちや糊が付けられていませんでした。
当時は複製する技術がなかったことから一つひとつ手彫りしていたため、同じ切手でも若干絵柄に違いが見られ、それぞれに高い価値が付けられています。
中でも日本切手カタログ2019では、200文の第2版・無地紙は未使用バラで100万円もの価格相場になっていると紹介されています。
他の48文・100文・500文でも1枚数万円~数十万円の価格相場となっているため、状態によっては期待値以上の高額買取も可能となるでしょう。

・赤猿切手

中国切手の中でも「赤猿切手」は非常に人気で、プレミア価格が付けられている切手の1つです。
1980年と歴史的にはそれほど古いわけではないのですが、子猿の毛1本1本まで鮮明に描かれている点や、中国十二支切手シリーズの第1弾として発行された点などから、プレミア価格が付けられるようになったと言われています。
使用済み品でもバラで82,000円の価格が付けられており、金箔までしっかりと残っているものだと20万円以上の相場となっています。
ただし、赤猿切手はレプリカも多数存在しており、中には本物と見分けがつかないほどの偽物もあるため、見極めるにはプロの買取業者へ相談してみましょう。

 

今回は切手の種類とプレミア切手の価格相場についてご紹介しました。
今回ご紹介した価格はあくまでも目安であり、切手の状態によっては値段が前後します。
例えば貴重な竜文切手であっても、状態が悪ければ高値も付きにくくなってしまいます。
もし切手を所有されているのであれば、保管状態を見直し、劣化のスピードを遅くさせることが大切です。
また、いくら保管状態を見直しても完全に劣化をストップさせることはできません。
できるだけ早いうちに査定し、買い取ってもらった方が高値も付きやすくなります。
不用品買取や遺品整理回収などを担う出張専門のリサイクルショップ エコスマイリー 出張買取&不用品買取なら、回収だけでなく切手買取も可能です。
遺品整理や引越しの際に切手のコレクションが出てきた時は、ぜひ出張専門のリサイクルショップ エコスマイリー 出張買取&不用品買取までご相談ください。