危険ゴミに分類される電池・刃物などの処分方法は?灯油などの危険物もご紹介!

ゴミには様々な種類がありますが、大まかに「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」、「粗大ゴミ」に分けることができます。
しかし、大まかに分けた中にも分類しなくてはいけない場合があります。
例えば、燃えないゴミには回収する際に火災やケガなどにつながる「危険ゴミ」に分類されるものもあり、取り扱いには十分注意しなくてはなりません。
そこで今回は、どういったものが危険ゴミに分類されるのか、それぞれの危険ゴミはどのように処分すれば良いのかをご紹介します。
危険ゴミを処分したくてもどう処分すれば良いのか分からないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

危険ゴミとは?

危険ゴミとは、基本的に自治体が回収することはできるものの、取り扱いに気を付けないと事故につながる可能性が高いゴミを指します。
各自治体によって危険ゴミとして回収できるものが異なるため、必ず自分が住んでいる自治体のホームページを確認して、危険ゴミには何が分類されてるのか確認しておきましょう。
下記の危険ゴミに分類されるものは、あくまでも一般的に危険ゴミとして分類されているものです。

・スプレー缶やカセットボンベ

スプレー缶やカセットボンベは、中にガスが残っていると破裂や発火の危険性が出てきます。
もし回収車の中でカセットボンベが爆発してしまえば、ガソリンに引火する可能性もあり、場合によっては回収車が全焼して周りにも被害を及ぼしてしまう可能性があります。
スプレー缶は特に一見危険物のように見えにくいかもしれませんが、危険ゴミの中でも危険性は非常に高いので注意が必要です。

・ガスライター

100円で買えるような使い捨てライターも、完全にガスを使い切ってから捨てないと爆発や発火する恐れがあります。

・刃物類

古くなった包丁やハサミなどの刃物類は、言わずもがな危険ゴミに分類されます。
いくら錆びていて切れにくくなっていたとしても、先端がある程度鋭利であれば袋を突き破り、人の手を切ってしまう可能性もあるでしょう。

・電池類

電池にも乾電池やボタン電池、充電式電池など、様々な種類がありますが、それぞれ危険物に分類されるケースがあります。
例えば、乾電池は現在普及されているもののほとんどはマンガン・アルカリ乾電池であり、水銀を使っていないため燃えないゴミとして処分できますが、90年代より前の乾電池は水銀が使用されていて、危険物に分類されます。
古い家電を捨てようとした時、中に入っている乾電池が水銀電池ではないか必ず確認しておきましょう。
ボタン電池は未だ無水銀化されていないので、乾電池と一緒に燃えないゴミで処分できません。
充電式電池は法律でリサイクルすることが義務付けられているので、使えなくなったからと言って安易に捨てないようにしましょう。

・蛍光灯

蛍光灯には水銀が気体で含まれており、なおかつ割れやすいため危険物に分類されます。
蛍光灯の生産は年々減少傾向にあり、多くの施設・会社などがLED照明へと変換しています。
蛍光灯からLED照明に買い替える時は処分する必要があるため、適切な処分方法は必ず確認してください。

・水銀式の体温計や血圧計

現在は電子体温計や血圧計が主流ですが、古い病院だと水銀式の体温計・血圧計が使われているところもあります。
しかし、水銀式の体温計には蛍光管の約100倍もの水銀が含まれているため、処分する際には十分な注意が必要です。

それぞれの危険ゴミを処分する方法

どのようなものが危険ゴミに分類されるか理解したところで、それぞれの危険ゴミを適切に処分する方法についてご紹介します。
ただし、危険ゴミの処分方法は各自治体によって違いが見られるので、必ず自治体のホームページも確認してみてください。

・スプレー缶やカセットボンベ、ガスライターの処分方法

スプレー缶やカセットボンベ、ガスライターは中にガスが溜まっていない状態にすることが大切です。
スプレー缶とカセットボンベには錐などを使って穴を開けます。
自治体によっては穴を開ける時に近くのガスコンロやストーブに引火して火事になるリスクもあることから、「穴を開けずに完全に使い切るように」と説明しているところもあるので、チェックしてみてください。
ガスライターのガス抜きは、レバーを押してガスを抜いていくのですが、ずっと押さえたままでは指が痛くなります。
レバーを押した後、すぐにガムテープを貼り付けて固定すると楽にガス抜きが可能です。
どちらも残ったガスが出てしまう可能性が高いので、必ず屋外で行うようにしましょう。

・刃物類の処分方法

刃物類はそのまま袋に入れてしまうと突き破ってくる可能性が高いので、新聞紙や布、ガムテープなどで包んでから指定のゴミ袋に入れ、「危険・刃物」と書いておくと回収する人も伝わりやすく、安全です。

・電池類の処分方法

もしも昔の水銀乾電池が出てきた場合、自治体もしくは廃乾電池のリサイクルを担う専門業者へ相談してみましょう。
ボタン電池は危険ゴミとして処分できないので、家電量販店など電化製品を取り扱っているお店やカメラ店、時計店などに置かれている使用済みボタン電池の回収ボックスへ入れてください。
なお、同じボタン電池でもリチウムコイン電池には水銀が含まれていないため、燃えないゴミとして処分できます。
処分する時はセロハンテープやビニールテープを+極と-極に貼り、絶縁させましょう。
ニカド電池やニッケル水素電池、リチウムイオン電池、小型シール鉛蓄電池などの充電式電池は、電器店などに置かれているリサイクル専用ボックスへ入れて処分してください。

・蛍光灯の処分方法

蛍光灯を処分するには、入っていた箱に入れたり古新聞で巻いたりして割れないように保護します。
袋に入れる時は蛍光灯であることをメモしてからゴミ捨て場に出すようにしましょう。

・水銀式の体温計や血圧計の処分方法

水銀式の体温計や血圧計を処分する場合、割れて中の水銀が飛び散らないようにしなくてはなりません。
ガムテープなどを貼って割れないようにしてから袋に入れ、水銀式の体温計・血圧計が入っていることをメモ書きしておきましょう。
また、既に割れてしまった体温計を処分する時は、すぐに換気をして手で触らないようにガラスを集めます。
ポリ袋を二重にしてからガラスを入れて、水銀式の体温計であることをメモ書きしましょう。
場合によっては水銀式体温計や血圧計の専用回収場所を設けている自治体もあります。

自治体で回収できない危険物は?

自治体では様々な危険ゴミを回収してもらえますが、自治体でも回収できない危険物はあります。
例えば灯油や廃油、プロパンガスボンベなどは大規模な爆発・火災になるケースが考えられるため、回収してもらえません。
他にも、シンナーや農薬、劇薬などの人体へ有害な影響を及ぼすもの、タイヤや消火器、大型のバッテリーなども回収不可となっています。
処分する際には購入したお店や回収業者へ依頼してみましょう。

今回は、危険ゴミの分類や処分方法についてご紹介してきました。
危険ゴミは適切に処分をしないと、自分自身はもちろん誰かに被害をもたらしたり、地域の環境に悪影響を与えたりする可能性もあります。
また、危険物によっては自治体で回収してもらえない場合もあるので注意が必要です。
自治体で回収してもらえない危険物を処分したい場合は、出張専門のリサイクルショップ エコスマイリー 出張買取&不用品買取へお気軽にご相談ください。
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中には回収業者での取り扱いが禁止されているものもあるため、回収できるかどうか事前にお問い合わせください。