危険物・爆発物は正しく処分しよう!おすすめの廃棄の仕方もご紹介

日頃ごみの分別に気を付けている人でも、刃物やガス、灯油、ガソリンなどの危険物・爆発物の廃棄の仕方は知らないという人も多いのではないでしょうか?
包丁や針などの刃物は、普通のごみに捨ててしまうと収集の際にケガの危険性があります。
スプレー缶やガス、灯油、ガソリンなどは非常に発火しやすく、事故の原因にもなるので適切に処分することが重要です。
今回は、危険物や爆発物、ガス、灯油、ガソリンの捨て方や廃棄の仕方などをご紹介します。
おすすめの処分方法についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

危険物・爆発物とは

一般的に可燃ごみや不燃ごみと一緒に出すと危険性があるものや発火の恐れがあるものなどは、危険物や爆発物に分類されます。
具体的にどのようなごみが危険物や爆発物になるのかご紹介します。

危険物

危険物とは、包丁やかみそり、カッター、はさみなどの刃物、携帯電話、充電式電池、注射器や注射針といった在宅医療廃棄物などが当てはまります。
危険物は、自治体のルールによって燃えないゴミとして収集する場合もあるため、処分の際には確認が必要です。

爆発物

爆発物は、文字通り発火や爆発の危険性があるごみです。
ライター、スプレー缶、カセットコンロのガス缶、灯油、ガソリンなどが当てはまります。
高圧ガスを使用しているガス缶やスプレー缶などには目的となる成分以外に噴射剤が一緒に入っており、噴射剤が可燃性になっているので普通のごみと混ぜると発火や爆発の恐れがあります。

刃物の捨て方

危険物に該当する刃物の捨て方を種類ごとに見ていきましょう。

医療用針(在宅医療廃棄物)

注射器などの医療用針は、ごみとして捨ててはいけません。
中身が透けて見える空き瓶などの容器に保管し、医療機関や薬局に返却します。
ただし、注射器本体や輸液パックなどは、単体で新聞紙などに包み、袋に入れた状態で燃えるごみに出すことができます。

包丁

包丁の捨て方は、自治体の回収に出す方法と、不用品買取・回収で引き取ってもらう方法の大きく2つあります。
回収に出す前に、刃先の両側からガムテープを貼り、切れない状態にします。
その上で厚手の紙袋の中に入れ、紙袋を巻いてテープで固定します。
紙袋に「危険」や「刃物入り」などと分かりやすく書けば処分の準備は完了です。
かみそりやカッター、はさみなどの場合も同様に、刃先を切れない状態にして処理しましょう。
自治体の回収を利用する場合は、地域のごみ回収スケジュールをチェックし、回収日程に合わせて処分します。
また、近所に処理場や回収所があれば、持ち込みで直接処分しに行くこともできます。
処分したい刃物が複数ある場合、不用品買取・買取業者へ依頼するのもおすすめです。
不用品買取・買取業者は自分では処分しにくいものも回収してくれます。
また、自宅まで回収に来てくれるため、処分の手間が省けるなどのメリットがあります。

ガスや灯油、ガソリンの捨て方

ガス缶や灯油、ガソリンなど発火や爆発の恐れがあるものは爆発物に分類され、普通の可燃ごみや不燃ごみと一緒に処分できません。
ガス缶や灯油、ガソリンの捨て方をご紹介します。

ガス缶の捨て方

まずはガスボンベを捨てる前に、しっかりと最後まで使い切る必要があります。
ガスボンベを上下に振り、何も音がしない場合は問題ありません。
何か音がしたり容器内に液体があったりする場合は、中にガスが残っているのでガス抜きを行います。
ガス抜きは、キッチンなどの室内や車の近くで行うと非常に危険なので、必ず火の気がなく風通しの良い屋外で行うようにしましょう。
ガスを使い切ったガスボンベは、自治体の指示で穴あけなどの処理が必要であれば従い、指定されているごみの日に出します。
ガスボンベが何ごみに分類されているかは自治体によって違うので、しっかりと決められたごみの分別ルールを守るようにしましょう。
自治体のルールが分からない場合や処理が面倒だという人は、不用品買取・買取業者に依頼するという方法もあります。

灯油の捨て方

灯油の処分方法は、処分したい灯油の量によって変わります。
灯油の量が多い場合は、ガソリンスタンドに持ち込んで捨てる方法と、不用品買取・回収業者に回収してもらう方法の2つがあります。
ガソリンスタンドに持ち込む場合、全てのガソリンスタンドで灯油が処分できるわけではないので、近くのところが対応しているか確認してから持ち込みましょう。
他にも不用品がありまとめて処分したい場合は、不用品買取・買取業者に依頼すると自分でガソリンスタンドに持ち込む手間が省けるので便利です。
処分したい灯油の量が少ない場合は、新聞紙などの紙や不要な布に吸い取らせて燃えるごみに出す方法があります。
ただし、自治体によっては燃えるごみに出すことを禁止しているところもあるため、あらかじめチェックしておく必要があるでしょう。
新聞紙に染み込ませられる程度の少量であれば、ファンヒーターの空焚き機能を利用して灯油を使い切る方法も、処分方法の1つです。
少量だからといって灯油を下水などに流してしまうと、爆発事故や悪臭被害の原因になるため絶対にやめましょう。

ガソリンの捨て方

車を走らせるために必須な燃料であるガソリンですが、ガソリンは使用していてもしていなくても経年で劣化します。
自宅に長期間乗っていない車がある場合、中に入っているガソリンが劣化しているケースが多いです。
ガソリンが劣化したままエンジンを付けると、エンジンが上手くかからなかったり、悪臭がしたりといった様々なトラブルの原因になります。
目安として、一年以上乗っていない車に入っているガソリンは劣化していると考え、処分するのが良いでしょう。
処分したいガソリンが非常に少量の場合は、台所用の洗剤と混ぜて中和させることで発火しづらくなります。
中和させたものが新聞紙などに染み込ませられる量であれば、可燃ごみと一緒に処分が可能です。
ただし、自己処理が不要なトラブルにつながる可能性もあります。
劣化してしまったガソリンは、ガソリンスタンドに持ち込むか、不用品買取・買取業者に依頼して処分するのがおすすめです。
ただし、中にはガソリンの廃棄処分を行っていない場合もあるので、あらかじめ持ち込めるか確認しましょう。
ガソリンは処分方法が少なく発火性が高いため、できれば劣化する前に使い切ってしまうのが一番良い方法です。
ガソリン以外にも廃油や食用油など処分したい油が大量にある場合は、自宅でドラム缶などに集めておいて、廃油回収業者に依頼するという方法もあります。
ガソリンも灯油と同様に下水に流すと非常に危険なので、自己判断で投棄するのは絶対にやめましょう。

危険物や爆発物、ガス、灯油、ガソリンの捨て方や廃棄の仕方についてご紹介しました。
刃物やガス缶、灯油、ガソリンなどの危険物・爆発物は可燃ごみや不燃ごみ、プラスチックごみなどとは分けて処分する必要があります。
刃物は切れない状態にして危険のないように自治体のルールに従って処分しましょう。
ガス缶はしっかりガス抜きを行い、指定されたごみの日に個別で出します。
灯油やガソリンは、少量であれば処理を行った上で新聞紙に染み込ませ、可燃ごみとして処分できます。
量が多い場合はガソリンスタンドや廃油回収業者に依頼する方法もあります。
いずれの危険物・爆発物も、不用品買取・買取業者に依頼して引き取ってもらうことが可能です。
自分で処理するのが手間な人や自力でガソリンスタンドまで運べない人、処分したい物が多い人などは不用品買取・買取業者に回収してもらう方法が一番負担にならず、プロの手によって安全に処分できるのでおすすめです。