空き家を放置するとリスクを負う可能性も!空き家片付けの方法やポイントとは?

少子高齢化や地方の人口減少などが原因で空き家の数が年々増加していることは、ニュースでもよく取り上げられています。
両親や祖父母の家を相続などで空き家を所有していても、管理ができずに放置となっている人は少なくないでしょう。
しかし、空き家に関する法律の空き家対策特別措置法が施行されたことで、リスクを負ってしまう可能性があります。
空き家を放置するデメリットや空き家片付けの方法などをご紹介するので、空き家の管理で悩んでいるのなら参考にしてみてください。

空き家片付けが必要な理由とは?デメリットがあるから気を付けよう!

空き家片付けをしないことで考えられるデメリットをご紹介します。

・景観が悪くなる

空き家となった場合、手入れをする人がいないために家自体だけではなく庭も散らかってしまいます。
その結果、景観が悪化してしまうのです。
ゴミが不法投棄されることもあり、ゴミ屋敷化する可能性もあります。
周囲に住んでいる人たちとトラブルに発展することもあり、たとえ忙しくても手入れ行うだけでもトラブル防止につながります。

・治安の悪化

空き家は犯罪の温床になるとも言われています。
玄関先に不用品が放置されていると、放火の標的にされることもあります。
誰も住んでいないため、不審者が滞在するケースは実際に起きている事件です。

・資産価値が低下する

人が住んでいない家は老朽化しやすいと聞いたことはありませんか?
庭では草木が生い茂り、屋根にトラブルがあれば雨漏りが発生している場合もあります。
雨漏りが発生すると、同時にカビの発生や病害虫の発生も考えられるでしょう。
シロアリがいれば家の耐震問題にも関係します。
こうした問題が起これば、当然資産価値にも影響が出てきます。
売却したいと考えても希望する価格では売れない可能性が高いです。

・税金問題の発生

空き家を所有していても、建物があれば土地に掛かる固定資産税が優遇されるため、空き家を放置したままの人は多いです。
しかし、「空き家対策特別措置法」の施行により、倒壊する危険性のある空き家や周辺環境の悪化を招く空き家などが「特定空き家」に指定されました。
特定空き家に指定されれば、税金の優遇を受け取れません。
空き家の所有は税金を多く支払うことになり、デメリットが多くなります。

・強制対処される可能性もある

空き家対策特別措置法によって、特定空き家になる可能性のある空き家を所有する人に向けて、市町村は改善を指導・勧告ができます。
所有者が指導・勧告を無視し続けた場合は、改善命令が下されます。
それでも対処しない場合には、行政が強制対処を行うことができ、特定空き家に指定されてしまうのです。
特定空き家に指定されれば市町村が所有者に対して罰金を支払う命令を下せるほか、行政代執行を行えます。
解体費用を負担することになるため、多くの費用が必要です。

空き家片付け方法にはいくつかの種類がある!

特定空き家に指定されないためにも、空き家を所有している場合には定期的に手入れをする必要があります。
空き家片付け方法は大きく3つに分けられます。
1つ目は、自分で片付けを行う方法です。
空き家にある不用品を全て自分で対処しなければなりません。
2つ目は専門業者に片付けを依頼する方法です。
不用品買取業者などに依頼すれば、大型の家具や家電も有料で引き取ってもらえます。
3つ目は、賃貸先や売却先に片付けを委託する方法です。
片付けに掛かる費用を負担する必要がない場合もあり、最も手軽であると考えられますが、売却や賃貸先が見つかればできる方法です。
劣化が激しい場合には売却や賃貸として活用できないと判断される可能性があります。
空き家に残っている荷物の所有権を放棄となるので、大切な品をあらかじめ整理が必要です。

空き家片付けを自分でする場合の手順

空き家片付けをする際、どのような手順で整理すればいいのか悩む人も多いです。
家具や家電、小物など、人が住んでいた家なので荷物の多さに驚く人もいます。
片付けをスムーズに行うための手順を解説しましょう。

①スケジュールを立てる

片付けに失敗しないためにも、片付けを行うスケジュールを立てておくことをおすすめします。
片付けをする日数、時間、片付ける部屋の順番などを細かく設定します。
一緒に片付けを手伝ってくれる人がいれば、あらかじめ手配しましょう。

②片付けに必要な道具を用意する

片付けには様々な道具が必要となります。

・手袋
・ゴミ袋
・マスク
・段ボール
・新聞紙
・ぞうきん
・ほうき
掃除機
・殺虫剤

最低限でも、上記のものを用意しておくと安心です。
また、汚れやゴミがあるため汚れても良い服装で片付けを行ってください。

③片付けを始める

実際に片付けを行う際には、家財道具を必要なものと不要なものに分けることから初めていきます。
段ボールや袋を用意して、必要・不要に分けて入れてください。
不要なものに関しては、最後に分別するので燃えるゴミや不燃ゴミなど、最初は関係なく分けていきます。

④仕分けを行う

片付けの際に発生した必要なものと不要なものを、それぞれ細かく分別します。
必要なものでも、遺品や誰が使うものかによって細かく分け、不要なものも燃えるゴミや不燃ゴミに分けていきます。

⑤不用品の処分

分別した不用品は処分します。
自治体で行っているゴミ収集では、収集のルールに従って曜日ごとに処分します。
リサイクルできるものはリサイクルを検討しましょう。

⑥掃除をする

不用品がある状態では隅々まで綺麗にすることはできません。
片付けが終わったら最後に掃除を行ってください
汚れがある部分は、洗剤を使用して拭き取り、細かな部分まで掃除をします。
庭の手入れも忘れずに行いましょう。

空き家片付けで出た不用品はどうする?

空き家片付けを自分でする場合、最も問題となるのは不用品の対処法です。
ゴミを種類別に分け、収集日に合わせて捨てることになりますが、ゴミ収集では捨てることのできない不用品もあります。
不用品が片付かなければ、綺麗に掃除できないため、不用品の処分はスムーズに行うことが重要です
まだ使える用品に関しては、リサイクルショップやフリマサイト、オークションサイトなどへ出品も可能です。
リサイクルショップでは、直接店舗に来店し査定を依頼するだけではなく、出張買取を行ってくれる店舗もあります。
自分で足を運ぶ必要がないので便利です。
しかし、希望する価格で売却できない場合も多いです。
状態によっては買取不可になる可能性もあります。
フリマサイトやオークションサイトであれば、自分の希望する価格で売れる可能性はありますが、売れない場合は不用品を手元に保管しておく必要があります。
売れない時は価格を変更し、出品しなおさなければなりません。

空き家片付けを専門業者に依頼するメリット

自分で空き家片付けを行う場合、大きな手間が掛かります。
不用品を分別し、ゴミ収集に出すとしてもゴミの種類によって出せる曜日が違うので、一気に捨てられません。
リサイクルショップを探すにも手間が掛かるでしょう。
仕事や家事・育児で忙しければ、片付けをする時間がありません。
そのため、専門業者に依頼をし、片付けを代行してもらうことも考えましょう。
専門業者に頼むメリットをご紹介します。

・手間を省ける

専門業者に依頼する最大の魅力は、手間を省ける点です。
いらないものを処分するだけなので、空き家片付けは簡単であると考えている人もいるでしょうが、家財道具が多いほど片付けには時間が掛かります。
ゴミを分別するだけでも時間が掛かるので、途中で投げ出す人もいるのです。
休みの日を全て片付けの時間に費やしていれば、精神的にも疲れてしまいます。
効率的に整理をするためにも、思い切って専門業者に依頼することを検討してください。

・大きな家具も運んでくれる

人が住んでいた家なので、ベッドや冷蔵庫、ソファやテーブルなど、一人では持ち運べないような大型の家具や家電も多くあります。
大人数で片付けを行っていても、素人であれば運ぶ際に家や家財道具を傷つけてしまう可能性もあるでしょう。
傷ができてしまえば、売却する際の査定にも影響があります。
専門業者であれば、運ぶことが難しい家財道具でも丁寧に運んでくれるため安心です。

・家具買取業者であれば手間だけではなく費用も省ける
家具買取業者に依頼すれば、不用品を処分する手間と費用を省けます。
家具買取業者は、使える家具や家電の買取サービスを実施している業者です。
ものによっては高額査定してもらえるケースもあり、希望よりも高い価格で買い取ってもらえる可能性もあります。

遺品供養をしてくれる業者も存在する!

家具買取や家具回収を行ってくれる業者の中には、遺品供養をしてくれる業者も存在します。
大切な遺品には、次のものが挙げられます。
・ぬいぐるみ
・故人が集めていたもの
・故人の写真
・故人の手帳
・故人宛の手紙
・故人専用の家具
・故人の印鑑
・仏具や神棚

どれも大切な思い出となるので処分方法に迷ってしまうでしょう。
遺品整理を行ってくれる業者であれば、遺品供養を行っている可能性も高いので安心して任せられます。

業者を探すポイントとは?

空き家片付けのサービスを提供する業者はたくさんあり、サービス内容から料金まで違いは様々です。
優良な業者に依頼するためにも、探し方を把握しましょう。
ここからは、業者に依頼する場合のポイントをご紹介するので参考にしてください。

・迅速な対応をしてくれる業者

迅速な対応をしてくれる業者であれば、時間を掛けずに空き家の片付けを終わらせることができます。
即日回収可能な業者も存在するので、選ぶ際に検討してみましょう。

・スタッフの対応が良い

接客対応の良い業者は、片付けを行う際にも様々なものの取り扱いが丁寧だと考えられます。
故人が使っていた大切な品であれば、丁寧に扱ってほしいと感じるでしょう。
対応が雑であれば、ものの扱いも雑であると考えられるので注意が必要です。

・評判が良い

評判が良い業者であれば安心して空き家片付けを依頼できます。
評判はネットで口コミを検索してみましょう。
SNSなどで口コミを投稿する人もいるため、そちらも活用すると便利です。
ただし、極端に良い口コミがばかりがあるところは、本物の評判ではない可能性もあります。
見極めは難しいので、あくまでも参考と考えて良いところ、悪いところを把握してください。

・古物商許可、産業廃棄物収集運搬許可がある業者

業者の中には悪質な業者も存在します。
高額料金を請求する業者や不法投棄を行う業者もいます。
こうした業者は許可証を所持していない可能性があります。
悪徳業者に騙されないためにも、古物商許可や産業廃棄物収集運搬許可を得ている業者であるか、最初に確認してください。

空き家を片付けたら様々な活用法で収益化も可能!

家具買取業者に空き家片付けを依頼し、片付けが終われば空き家を様々な方法で活用することができます。

・賃貸物件に変えて収益を得る

例え、老朽している空き家でも、修繕やリフォームで新しく生まれ変わることができます。
立地が良ければすぐに住民を確保できるでしょう。
家賃収入を得られれば固定資産税の支払いにまわすこともでき、税金で悩む必要もなくなります。

・土地を有効活用

建物が老朽化は進んでいたら、思い切って解体も考えてみましょう。
更地にして駐車場やアパートを新しく建てれば、収入を得ることにつながります。
太陽光発電施設やコンビニチェーンに土地を賃貸する方法もあります。

・売却する

空き家を綺麗に片付けたら売却も、もちろん可能です。
家具買取業者に依頼し、隅々まで綺麗にすれば売却先が見つかる可能性も高まります。

空き家を放置することで考えられる問題や空き家片付けの方法、業者を探すポイントなどをご紹介しました。
不用品が多ければ自力で処分することは難しいでしょう。
分別にも手間が掛かり、体力的にも精神的にも疲れてしまいます。
処分する費用を抑えながらも、スムーズな処分を検討しているのであれば、家具買取や家具回収を行っている専門業者に依頼することで問題を防ぐことができます。
家具買取・家具回収を行う出張専門のリサイクルショップ エコスマイリー 出張買取&不用品買取であれば、空き家にある不用品の買取・回収を行うだけではなく、遺品整理や遺品供養も行っています。
手が付けられずに放置された品々も丁寧に整理するので、安心してください。