遺品整理の具体的な手順と効率的な遺品整理方法

遺品整理の現場では処分に迷う様々なものと向き合っていく作業が続きます。

慣れていない人にとっての遺品整理は、不安や戸惑いなどが多く精神的・肉体的・時間的な負担になりがちです。

今回は、これから遺品整理をする人や遺品整理をする可能性がある人に向けて、具体的な手順や効率的な方法をご紹介しながら、おすすめの遺品整理術をご紹介します。

 

 

■遺品整理とは

一口に遺品整理と言っても、実際に作業をしたことがないと人にとってはイメージがつきにくいものです。

そもそも遺品整理とは、亡くなった人が残した遺品をゴミに出して、どんどん片付けるような単純な作業ではありません。

故人が大切にしていた貴金属類、思い出の写真や手紙、仏壇などの思いが詰まった品、冷蔵庫やテレビなどの家電、釣り道具などの趣味のものなど供養が必要なものから適切な処理が必要なものまで様々な品を綺麗に片付けて整理しなければなりません。

一つひとつの遺品を仕分けて不要なものを処分し、室内を綺麗に清掃していく作業が遺品整理と言えるでしょう。

遺品整理は、亡くなった人の遺品を粗末に扱うことなく丁寧に整理しながら、遺族が気持ちを整理することにもつながります。

どのように手を付けて良いか分からない遺品と丁寧に向き合う遺品整理には、時間も体力も精神力も必要です。

 

 

■遺品整理の手順と注意点

 

遺品整理を遺族だけで行う場合、故人が残した家具家電、食器類や洋服などを一つひとつ仕分ける作業から遺品整理を始めます。

段ボール箱とガムテープなどの梱包資材、マジックや軍手、カッターなど遺品整理作業に必要なものを準備して、マスクをして作業をしてください。

仕分ける際には、段ボールに名目を貼り付けておくと作業がスムーズでしょう。

基本的には、貴重品・買取品・譲渡品・処分品などに分けていきます。

貴重品の段ボールには、貴金属類や印鑑・通帳の他、契約関連の書類などを入れます。

家具買取など買い取ってもらえそうな品は買取品の段ボールに、形見分けなど親せきや知人に引き取ってもらう品は譲渡品の段ボールに入れるといった手順で作業を進めてください。

途中で判断に迷った品は、確認中の段ボールに入れて後から判断すると作業時間を短縮できます。

処分する品は基本的に処分するためにお金が必要となるので、できるだけ買取品と譲渡品の段ボールに遺品を仕分けると良いでしょう。

なお、賃貸物件に住んでいた故人の遺品整理では、トラブルを避けるために注意すべき点があります。

遺品整理は現状復帰が原則ではあるものの、賃貸物件の室内にあるもの全てを綺麗に撤去してしまえば良いというわけではありません。

照明器具類やエアコンなどが物件の付帯設備かどうか、管理会社に確認して遺品整理を行ってください。

駐車場に停めてある故人の自家用車・バイクなども適切に処分する手続きが必要となります。

賃貸物件の場合は亡くなった後も家賃が発生します。

遺品整理は一般的に四十九日が過ぎてから行うケースが多いものの、賃貸物件の場合は亡くなってから明け渡しまでの期間に定めがある場合もあり、早めの遺品整理が必要なこともあります。

いずれにしても、賃貸物件の遺品整理については管理会社に確認しながら行うことが大切です。

さらに、近年はスマホやPCの中にも遺品が残っている場合があるため、処分する前にチェックするようにしてください。

 

 

■遺品整理で出た不用品の分別

 

遺品整理を行って買取に出せない、譲渡もできない不用品が出た場合は自治体のルールを守って分別をします。

一般的にゴミは次のようなルールで分別していきます。

 

・可燃ごみ

冷蔵庫の中に入っていた食品、生ごみ、紙、衣類などの他、プラスチック類を可燃ごみとして扱う場合もあります。

自治体指定の袋などに入れて決められた収集日に決められた収集場所に出しましょう。

 

・不燃ごみ

小型家電や鍋などの調理用品、金属製品や食器類などが対象です。

スプレー缶についてはガスを抜いて、電池などと一緒に不燃ごみとは分けて収集日に出します。

 

・資源ごみ

古新聞や雑誌類などの古紙、段ボール、ガラス瓶や缶などが対象です。

古紙類はひもでまとめるなどのルールを守り、収集場所に出しましょう。

 

・粗大ごみ

自治体の指定袋に入らないサイズの不用品は粗大ごみで、家具や家電、布団、自転車などが対象です。

事前に自治体の粗大ごみ処理センターなどに連絡をして、自宅前やマンション入り口などまで運び出して処分してもらいます。

品目やサイズによって粗大ごみ処理費用が決められているので、事前に必要な金額の処理券を購入して粗大ごみに貼り付けておきましょう。

一度に粗大ごみに出せる数に上限を設けている自治体もあります。

 

分別のルールは自治体によって異なるので、遺品整理で出た不用品を分別する際には各自治体の分別ルールを確認してください。

 

 

■リサイクル品はリサイクルの手続き

 

不用品の中には粗大ごみで回収してもらえない品もあります。

家電リサイクル法の対象となるものは、必要な手続きを踏んでリサイクルしなければなりません。

 

・パソコン

メーカーが回収・リサイクルを行います。

不明な場合は、一般社団法人パソコン3R推進協会に問い合わせてみてください。

 

・家電リサイクル対象の品

エアコンとテレビ冷蔵庫・冷凍庫、そして洗濯機・衣類乾燥機の4品目は家電リサイクル法の対象です。

収集料金と運搬費用、リサイクル料金を支払って処分します。

 

リサイクルが義務付けられているパソコンや家電類を処分する場合は、リサイクル店や不用品買の取業者、家具買取・家電買取の業者を活用して、賢く現金化することをおすすめします。

遺品整理をする際には、夜間でも受け付けしてスピーディに対応してくれる遺品整理サービスを扱う家具回収・家具買取の業者もチェックしてみましょう。

 

 

■不用品買取業者と不用品買取り業者の違い

 

遺品整理は膨大な作業の連続となりがちです。

故人の残した品々に囲まれて、精神的にも肉体的にも辛い作業が続き、時間も手間もかかります。

最近は、遺品整理サービスを展開する専門業者に依頼する人も増えているので利用することも選択肢に入れて検討してみましょう。

遺品整理の業者には、主に不用品を回収する業者と買取する業者が存在します。

それぞれの作業内容からサービスの違いを確認してみましょう。

 

・遺品整理「回収」業者の作業内容

回収業者は、遺品を整理して全てトラックなどで回収します。

遺品を搬出した後、部屋の掃除をして原状回復作業を行い、回収した遺品を処分して作業完了です。

 

・遺品整理「買取」業者の作業内容

買取業者は遺品の中から貴重品や大切な思い出の品を探して分けます。

次に買取りできる品や処分費用が掛からない品を探して分け、残りの遺品を可燃物と不燃物などに分けて整理しトラックなどで回収します。

遺品を搬出した後の掃除と搬出した遺品の処分をして作業完了です。

 

このように、同じように見える遺品整理業者でも、回収をメインとする業者と買取を行う業者では内容が全く異なります。

回収メインの業者は、遺品の中に紛れている貴重品や価値のある品なども仕分けず遺品全部をゴミ扱いで処分してしまう可能性があります。

遺品を仕分けずに全てゴミに捨てるため所要時間は短く、1部屋なら2~3時間程度で作業が終わります。

ただし、貴重品や思い出の品などもゴミ扱いされるケースが多く、遺品がすべてゴミという場合以外は買取サービスを展開する遺品整理業者を依頼すべきでしょう。

買取業者に遺品を仕分けてもらう場合は、作業は1部屋で半日程度かかるものの、多くの遺品に埋もれた大切な品を見逃さずに済みます。

遺品整理のプロと一緒に遺品を分別するスタイルも選択でき、大切な故人の思い出の品を丁寧に扱ってもらえて安心です。

 

 

■遺品整理業者を利用するメリット

 

自力で遺品整理を行わずに、遺品整理業者を利用すると料金はかかるものの様々なメリットがあります。

 

・体力と時間

遺品整理に慣れていない人が遺品を片付けるのは大変です。

家具や家電は重いものが多く、運び出すためには体力もいるし時間もかかるので、少なくとも作業する大人は2人以上必要でしょう。

そして、力がある人でも大きな家具を動かすためのコツを知らないと、意外と上手に家具を動かせないものです。

経験がない人が下手に家具を動かそうとすれば、家具自体を傷つけたり壁紙など部屋の内装を損傷させたりするようなリスクだけでなく、慣れない作業でケガをする可能性もあるでしょう。

その点、遺品整理業者は家具を扱うプロなので、大きくて重い家具・家電もスムーズに運び出してくれます。

時間的にもプロに任せればスピーディに遺品整理ができて、遺族の体力的・時間的な負担は軽くなるでしょう。

 

・心の整理

故人の人生や思いが詰まった遺品を整理する作業は、遺族にとって心的ストレスになることもあります。

遺品整理買取業者のサービスでは、多くの遺品から思い出の品などを一緒に仕分けてくれるだけでなく、選択すれば全ての仕分け作業を行ってくれます。

遺品整理のプロに思い出の遺品の仕分けを任せれば、故人を失い傷ついた心の整理をつける時間が確保できるでしょう。

 

・遺品の供養も

遺品整理をすると、手元に残しておくことも買取りに出すことも選択できないような品物も出てきます。

例えば、仏壇や仏具、お人形、お守り・お札、縁起物などは、単純にゴミに出すことは気が引けるものの、買取りに出したり手元に残したりすることは避けたいのではないでしょうか?

供養したい人形などの遺品は、神社やお寺などでお焚き上げをしてもらうことが一般的です。

お焚き上げでは、5,000円程度のお布施を用意して寺などに持ち込んで供養してもらいます。

遺品整理業者の中には、遺品供養サービスを行っている業者もあります。

神社やお寺などに供養の申し込みを自分でする必要がなく、手軽に遺品の供養ができて便利です。

 

・原状回復も可能

遺品整理業者は清掃サービスも行います。

亡くなる場所、亡くなってからの時間、亡くなり方によっては、一般の人には原状復帰の清掃が困難な場合もあります。

ペットを飼育していた部屋など、適切な消毒や消臭などが必要なケースもあるでしょう。

原状復帰のために特殊清掃が必要な場合なども遺品整理業者なら対応してもらえて便利です。

孤独死や事故死などの場合も、専門技術を使った特殊清掃が必要となります。

 

 

■遺品整理で高額買取が期待できるもの

遺品整理をしながら、何に価値があるか判断することは一般の人には難しいでしょう。

家具買取、家電買取サービスを展開する遺品整理業者はプロの視点から買取できる品を見極めます。

高額買取が期待できる品目は次の通りです。

 

・着物

・骨董品

・茶道の茶器や道具類

・高級腕時計

・ハイブランドのバッグ

・絵画や版画など

・掛け軸

・仏具

・アンティークの食器類

 

古い品だから価値がないとか、状態が良くないからゴミ同然と思っていた家具や食器が、思わぬ高額査定となることもあります。

アンティークの価値がある品、骨董品市場で好まれる品など一般の人に判断が難しい遺品も、買取業者なら見極めてくれて安心です。

その他、家具・家電なども買取対象で、家電リサイクル法が適用されて処分費用がかかる冷蔵庫なども買取が期待でき、処分費用をカットできてお得と言えます。

 

タンス

・ソファー

本棚

レンジ

・テレビ

・冷蔵庫

 

家具類については、人気ブランドや高級家具メーカーの品物なら高額査定になりやすいでしょう。

もちろん、状態によって買取ってもらえないケースもあるものの、まずは査定してもらい買取不可なら回収してもらえば損はありません。

 

 

遺品整理では、不用品かどうかの仕分けから袋詰め、処理の手続き、大きく重たい家具・家電の移動と搬出、片付けと掃除など、やるべき作業が続きます。

大切な人を失ったショックの中、仕事など日常生活と同時進行で遺品整理を行う負担は大きいと言えるでしょう。

家具買取・家電買取サービスを展開する遺品整理業者なら、遺族に代わり経験豊富なプロが遺品整理だけでなく不用品買取りも行ってくれて便利です。

不用品買取を行っている遺品整理業者は、遺品の仕分け、家具買取・不用品買取りだけでなく、買取対象外の不用品の回収と室内清掃まで、遺品整理をトータルでサポートしてくれます。

大切な故人の遺品を整理するなら、ぜひ出張専門のリサイクルショップ エコスマイリー 出張買取&不用品買取のようなプロの遺品整理業者を活用して、心安らかに遺品整理を行いましょう。