燃えるゴミ・燃えないゴミ・粗大ゴミとは?各種類をわかりやすく解説

自治体によって燃えるゴミ・燃えないゴミ・粗大ゴミの分別は異なるので、「どれが何のゴミか分からない」と困ってしまう方も多いでしょう。
前の地域では燃えるゴミだったものが、次に移り住んだところでは燃えないゴミに該当するケースもあるため混乱することはよくあります。
ゴミの分別や該当する種類が分からないと、捨てたいタイミングでゴミを処分することできずストレスも溜まるでしょう。
そこで今回は、燃えるゴミ・燃えないゴミ・粗大ゴミの種類についてご紹介します。
各ゴミの種類を知って、家の中や部屋をキレイに片付けましょう。

なぜ、ゴミの種類は地域で違う?

そもそもなぜ、これほどゴミの分別がややこしいのか不思議に思っている方もいるでしょう。
ゴミの分別・種類は、自治体によって異なります。
まずは前提として、地域によってゴミの種類が異なる理由について知っておきましょう。

・分別方法は、各市町村が独自に定めている

ゴミの分別方法は国が定めているわけではなく、各市町村が独自に定めています。
ゴミの分別にかかる根拠法令は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」です。
その第6条には、市町村ごとに一般廃棄物処理計画を定める旨が記されています。
地域によって環境は様々なので、実情に合わせて独自のルールを定めることが認められているのです。

・地域によって分別の数は異なる

自治体によってゴミの分別方法が異なるため、該当する種類も異なります。
一般的に自治体が定める分別の数は、約15種類です。
ただし中には、細かい分別ルールを定めている市町村もあります。
徳島県上勝町はとりわけゴミの分別が細かく、ゴミは34種類に分けられます。
びんもリサイクルびんと透明びん、茶色びん、その他のびんの4種類に分別しなければなりません。

・分別に地域差があるのは、焼却設備と人口が理由

以前住んでいた場所では燃えるゴミに該当していたゴミが、引越し先の地域では燃えないゴミに該当するといったことはよくある事例です。
ゴミの分別に地域差がある理由には、焼却設備と人口が関係しています。
最新の焼却設備が整っている地域では、高温処理が可能であったり、焼却時の熱を再利用できたりと効率的なゴミ処分ができます。
しかし、古い焼却設備を使用している自治体では、焼却機能に限界があり、細かく分別しないといけないケースもあるのです。
また、地方と都市でもゴミの分別方法に差があります。
東京などの都市部は大量にゴミが排出されるため、分別が大まかになっている点が特徴です。
一方で地方の場合は、職員や業者もまだ目が届く範囲であるためか、ゴミの分別が細かい傾向にあります。
ゴミの処分は住んでいる地域に合わせて、適切に対応する必要があるでしょう。

燃えるゴミの種類

【特徴】

燃えるゴミには、紙や生ゴミ、下着類などがあります。
市町村によっては、「可燃ゴミ」「燃やすゴミ」「燃やせるゴミ」といった呼ばれ方をします。
呼び名が異なる理由は、燃やせるゴミの中には有毒ガスを発生させるものもあり、環境への配慮から燃やさないケースがあるためです。
市町村ではリサイクルできるゴミも燃やさずに、分別回収を推奨しています。

【種類】

東京都稲城市のゴミ分別を例にすると、以下のようなものが燃えるゴミに該当します。

・生ゴミ
・紙おむつ
・ティッシュペーパー
・お菓子の袋
・フィルム状のプラスチック
・ビデオテープ
・使い捨てカイロ
・植木
・ペットのトイレ用砂
・乾燥剤
・写真・感熱紙
・アルミホイル
・綿
・花火やマッチ(水をかけたもの)

【注意点】

地域によっては、他の自治体で燃えるゴミに含まれるものが、燃えないゴミや資源ゴミに該当するケースがあります。
古紙や本などを区別して回収している自治体の場合は、燃えるゴミではなく資源ゴミになるでしょう。
また、燃えるゴミの種類に該当する品物でも、サイズが大きいものは、後述する「粗大ゴミ」扱いとなることがあります。
植木やぬいぐるみなど指定袋に入らないものは、粗大ゴミとして処分しましょう。

燃えないゴミの種類

【特徴】

燃えないゴミは、ドライヤーや金属などの「不燃ゴミ」とも呼ばれています。
燃えるゴミと同様、自治体によって独自ルールが定められているゴミです。
基本的に粗大ゴミの規定よりも小さいものが燃えないゴミに該当しますが、中には「危険物」として処理しなければならないケースもあります。

【種類】

東京都稲城市を例にすると、以下のようなものが燃えないゴミに該当します。

・プラスチック
・プランター
・ガラス類
・ハンガー
・びんのふた
・食品のアルミ製容器
・ポット
炊飯器
・CD
・革靴
・ビーチサンダル
・電球
・陶磁器のコップ

【注意点】

東京23区で割れたびんやガラスの破片、刃物などは、燃えないゴミ(不燃ゴミ)として処分します。
ライターやスプレー缶、電池も同様です。
ただしお住まいの自治体によっては、これらを危険物として別の曜日に処分することがあります。
また、燃えないゴミの回収は燃えるゴミよりも回収頻度が少なく、月1~2回程度が一般的です。
近隣住民に迷惑をかけないために、収集カレンダーをよく確認しておきましょう。

粗大ゴミとは

【特徴】

粗大ゴミとは、特定の大きさ以上のゴミのことです。
東京23区の場合、30cm以上の大きさのものを粗大ゴミと定めています。
家電や家具、傘など「燃えないゴミ」の袋に収まらないものは、粗大ゴミと考えれば良いでしょう。
自治体によって、規定の長さや重さ、測定方法は異なります。

【種類】

千葉県茂原市を例にすると、以下のようなものが粗大ゴミに該当します。

自転車
・ベビーカー
レンジ
掃除機
・扇風機
・蛍光管
・プラスチック衣装箱
・ステレオ
・ポリタンク(中身なし)
・ストーブ(燃料・電池なし)
・大型カーペット
・ふとん

以下は、一般的に粗大ゴミで回収できるものです。

家具(タンスやソファテーブルコタツ、テーブルなど)
・スポーツ用品
楽器
・ガスコンロ など

【注意点】

粗大ゴミの回収は有料です。
東京23区の場合は品物によって料金が異なり、最低でも300円はかかると思った方が良いでしょう。
一律料金で対応しているところの場合だと、大型や小型を問わず処分しやすいと言えます。
粗大ゴミとしてものを処分する時は、事前に自治体などに予約を入れて、粗大ゴミ回収券を購入しておくのが一般的です。
また、家電リサイクル法の対象である「テレビ」「エアコン」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機」は、集積所に出せないので注意しましょう。
パソコンもデスクトップ型やノートブック型に関係なく市町村では処分できず、メーカーに回収してもらうことになります。

部分的に分別が必要なゴミもある

ペットボトルの本体はリサイクル対象ですが、キャップやラベルは燃えるゴミまたは燃えないゴミになります。
ノートなども金属部分は燃えないゴミに該当するが、本体は燃えるゴミもしくは資源ゴミになる該当するというケースもあります。
燃えないゴミの種類で例に挙げた「ストーブ」も、処分の際は電池と燃料を抜いておく必要があるなど、品物によって臨機応変に対応することが大切です。

ゴミの分別は自治体ごとで規則が違うため、捨てられる種類も自治体に異なります。
東京など都市部の方がゴミの分別が大まかであり、燃えるゴミと燃えないゴミの区別も分かりやすいでしょう。
地方はゴミの分別ルールも細かいことがあるため、種類ごとに対応するのはやや大変と言えます。
燃えるゴミや燃えないゴミの袋に入らない品物は、市町村に連絡して粗大ゴミとして処分しましょう。
出張専門のリサイクルショップ エコスマイリー 出張買取&不用品買取では、家具・家電の買い取り、不用品買取を行っています。
即日対応も可能なので、引越しや掃除に伴うゴミの処分についてお困りの際はご連絡ください。