悩みやすい!石油ストーブなどの灯油の処分方法とは?

スイッチ一つですぐに部屋を暖めてくれる石油ストーブや石油ファンヒーターは、寒い季節に欠かせない暖房器具です。
しかし、燃料に灯油を使用しているため、処分や片付けの際に間違った方法を取ると故障や火事、思わぬ事故につながる危険があります。
そこで今回は石油ストーブなどに残った灯油の処分方法についてご紹介しましょう。

石油ストーブは内部に灯油が残っている

灯油は少しずつ劣化してしまうため、ワンシーズンで使い切れる量だけを購入するのがベストです。
しかし、石油ストーブの内部に残ってしまった灯油はどうしたらいいのでしょうか?
ストーブは構造上、灯油を詰める給油タンクの他に、ストーブ本体にも灯油が残ります。
メーカーやストーブの機種にもよりますが、内部には500~600mlほどの灯油が入り、抜き取れる仕様にはなっていません。
この残った灯油を放置したままストーブを片付けてしまうと、灯油が劣化してしまい、ストーブが故障してしまう可能性があります。
修理にはお金も時間もかかるため、ストーブを片付ける時はきちんと内部に残った灯油を使い切りましょう。

残った灯油の処分方法は?

では、ストーブの内部に残った灯油を処分するにはどのような方法があるのでしょうか?

ストーブをつけっ放しにする

一番早くて簡単なのが、ストーブを運転して灯油を使い切る方法です。
灯油がなくなり、ストーブが消えてしまうまでつけっ放しにするだけなので簡単です。
機種によっては給油のサインが出ますが、自然に消えるまで放っておきます。
灯油がなくなる直前は嫌なにおいが出やすいので窓を開けるなどの換気対策を十分に取ってから行いましょう。
一度火が消えてもつけ直し、内部の灯油が完全になくなるまで運転し続けます。
つけ直してもすぐに消えるようになれば使い切り完了です。

給油ポンプで灯油を抜く

市販されている給油ポンプでストーブ内部の灯油を抜き取る方法です。
給油タンクとフィルターを取り外し、ポンプを使ってペットボトルなどの蓋ができる容器に灯油を吸い出します。
この時、斜めにカットされているポンプの吸引口をまっすぐに切っておくとより多くの灯油を吸い出すことが可能です。
また、メーカーによっては抜き取りに使えるスポイトなどを販売しているとこともあるのでチェックしてみてください。
抜き取った灯油は灯油販売店やガソリンスタンドで引き取ってもらえるので相談しましょう。

灯油をこぼしてしまったら?

ストーブから灯油を抜き取る際、思いがけずこぼれてしまうこともあるでしょう。
灯油は気化しやすく、時間が経てば匂いもしなくなるので、少量であればそのままにしておいても問題ありません。
ただし、大量にこぼしてしまった場合は清掃業者などに依頼してしっかり処置してもらう必要があります。
いずれにせよ、灯油をこぼした付近では火の取り扱いをしないなどの対処は必須です。

絶対にしてはいけない処分方法とは?

ストーブの内部から抜き取った灯油はペットボトルなどの蓋ができる容器に入れ、早めに灯油販売店やガソリンスタンドに引き取ってもらい、適正に処理してもらいましょう。
プラスチック製の容器は灯油を長時間保管するのには適していません。
引き取りまでは直射日光が当たらず、火の元から離れた場所で保管しましょう。
しかし、面倒だからといって下水に流すと下水管の中で気化してしまい爆発を起こす危険があります。
庭や川に流してしまうと土壌や河川を汚染してしまうので絶対にしてはいけません。
また、こぼした灯油を拭き取ったタオルやティッシュペーパーなどを可燃ごみに出してしまうと火が出てしまう恐れがあるので、抜き取った灯油と一緒に灯油販売店やガソリンスタンドに引き取ってもらいましょう。

石油ストーブの正しい保管方法

シーズンを終え、ストーブを片付ける時はまず、給油タンクとストーブ内部の灯油を確実に空にする必要があります。
そのうえで、フィルターや内部をきれいに掃除して横倒しにならないよう、立てた状態で保管してください。
万が一、内部に灯油が残っていた場合、横倒しにしてしまうと漏れて火事になる危険があります。
また、ストーブを処分する時も同様に、しっかり灯油を抜き取ってから自治体の分別に従って処分してください。
ストーブが大きく、持ち出しが難しい場合は、自宅まで出張買取に来てくれるリサイクルショップや不用品回収業者を利用するのもいいでしょう。
ストーブの状態が良ければ思いがけない高額買取も期待できますし、一緒に家の中の不用品も回収してもらえるのでお得です。

今回は、石油ストーブなどに残った灯油の処分方法についてご紹介しました。
石油ストーブは寒い季節に欠かせない暖房器具の一つですが、灯油に扱いには注意が必要です。
次のシーズンでも問題なく使えるよう、きちんと処理をすることが大切です。
もし不要なストーブなどがある場合は、見積もり無料のエコスマイリーまでご相談ください。