不動産の個人間売却は可能?仲介なしで売る流れ・契約書・登記の注意点
公開日:2026-11-03|筆者:株式会社LINKBANK 買取担当(古物商許可 第431270050713号)
はい、不動産は個人間でも、仲介業者を通さずに売却できます。仲介の利用は法律上の義務ではありません。ただし、価格設定、契約、物件の調査、登記は自分たちで進めます。契約書を整え、司法書士などの専門家にも相談すると、トラブルを防ぎやすくなります。
不動産は個人間で売却できる?
はい、個人同士の不動産売買は法律上可能です。仲介業者を利用する義務はありません。知人や親族との取引で選ばれることも多い方法です。
ただし、仲介がない分、次の作業を自分たちで進める必要があります。
- 価格や引き渡し時期などの条件を決める
- 物件の権利関係や状態を調べる
- 売買契約書を作成して署名押印する
- 代金の支払いと所有権移転登記を進める
個人間売買のメリットは?
仲介を使う場合と比べると、費用面と進めやすさに利点があります。
- 仲介手数料がかからない
- 売主と買主が直接、条件を話し合える
- 知人同士なら条件の調整がしやすい
- 仲介を介さず売却を進められる
個人間売買のデメリットとトラブルは?
仲介がないことで、次のような問題が起きやすくなります。原因も合わせて確認しておきましょう。
- 適正な価格が分からず損をするおそれがある:価格を第三者と確かめる機会が少なく、相場とずれた価格で売ってしまうことがあります。
- 物件の欠陥をめぐり契約不適合責任が問われうる:引き渡し後に傷みや欠陥が見つかると、売主が責任を問われることがあります。
- 契約書が不十分だと後で揉めやすい:口約束や曖昧な文面では、解釈の違いが争いの原因になります。
- 重要事項説明がない:重要事項説明は宅地建物取引業者の義務で、個人間では行われません。そのため、買主が物件の情報を十分に知らないまま契約することがあります。
- 手続きの手間と時間が自己負担になる:調査、書類集め、登記の準備などを売主と買主が自分で行う必要があります。
個人間売買の流れと必要書類は?
一般的な流れは次の順です。
登記には、次のような書類が必要になります。
- 価格や引き渡し時期など条件を合意する
- 物件の権利関係や状態を調べて買主に伝える
- 売買契約書を作成して署名押印する
- 代金の支払いと同時に所有権移転登記を申請する
| 書類 | 用途 |
|---|
| 権利証(登記識別情報) | 所有権移転登記の申請に必要 |
| 印鑑証明書 | 所有権移転登記の申請に必要 |
契約書にはどんなことを書けばよい?
トラブルを防ぐ要は契約書です。次の内容を、あいまいにせず書きます。
契約書には印紙税がかかる場合があります。作成するときは、司法書士や弁護士に内容の確認を頼むこともできます。
- 物件の所在地や面積など、対象を正確に特定する
- 売買代金と支払い方法・期日を明記する
- 引き渡し時期と所有権移転の時期を定める
- 契約不適合責任の範囲や期間を定める
- 契約解除や違約金の取り決めを入れる
登記・税金はどうなる?
所有権移転登記をしないと、買主は自分の権利を主張しにくくなります。登記は司法書士に依頼するのが一般的です。税金は次のように考えます。
- 買主は登録免許税などを負担する
- 売却益は譲渡所得として所得税の対象になりうる
- 個人が事業でなく売る場合、建物に消費税は課されない
- 土地の譲渡は消費税法上非課税
個人間で売るときに専門家へ相談すべき場面は?
不安が残る場合は、専門家に相談すると後の揉めごとを減らしやすくなります。
| 相談したい場面 | 相談先 |
|---|
| 契約書の内容を確認したい | 司法書士・弁護士 |
| 登記の手続きを頼みたい | 司法書士 |
| 税金の計算や申告が不安 | 税理士・税務署 |
| 売買の書類作成だけを頼みたい | 不動産会社(依頼できる場合もある) |
不動産の個人間売却は可能?仲介なしで売る流れ・契約書・登記の注意点のよくある質問
個人間の不動産売却では、仲介手数料はかかりますか?
仲介業者を通さないため、仲介手数料はかかりません。その分、価格の決定や契約、登記を自分たちで進める手間が生じます。
個人間で売った後に欠陥が見つかったらどうなりますか?
契約不適合責任を問われうるため、責任の範囲と期間を契約書で定めておくことが大切です。
契約書は自分で作成してもいいですか?
作成は可能ですが、内容の抜けや曖昧さが後のトラブルにつながるため、司法書士や弁護士に確認を依頼すると安心です。
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